内容説明
原子力問題を追いつづけるジャーナリスト、30年に及ぶ徹底調査の集大成。核と原子力をめぐる最も根源的な本。緊急書き下ろし!福島第一原発事故を分析した「特別章」収録。
目次
私たちはいかに核の扱いに失敗してきたか
ヒロシマ、ナガサキ
通過儀礼
クロスロード作戦
家族ぐるみのつきあい
二匹のサソリ
ある種の熱狂状態
キャビア電気
室内でやるゲーム
雪〔ほか〕
著者等紹介
クック,ステファニー[クック,ステファニー][Cooke,Stephanie]
30年以上原子力問題を追っているジャーナリスト。1977年にAP通信記者となり、1980年からニューヨークのマグローヒル社で『核燃料』『インサイドNRC』に記事を書く。1984年にロンドンに移って2年後、『ビジネスウィーク』『原子核工学週報』にチェルノブイリ事故のその後を報告した。2004年にアメリカに戻る。現在は『週刊原子力情報』の編集長を務めながら、メリーランド州ケンジントンで暮らす
藤井留美[フジイルミ]
翻訳家
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年北海道生まれ。作家。『スティル・ライフ』(中公文庫)で中央公論新人賞と芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』(新潮文庫)で谷崎潤一郎賞ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
12
核不拡散と謳いながらも、米国がいかに核拡散に寄与してきたかが分かる。1953年のアイゼンハワーの原子力の平和利用だが、これは原発の技術を与える代わりに、核兵器を持たせないための方策だったが、純粋にもこの方策が上手くいくと信じており、「垂直的拡散」、つまりソ連の核兵器保有量が増える脅威しか頭になかった。一方のソ連は「水平的拡散」、つまり世界中に核保有国が増えることを恐れていた。現実は、米国、ソ連、英国、仏国、中国の五大国以外にも、インド、パキスタン、イスラエル、南アフリカ(途中で放棄)が核保有することになる2015/02/22
きくえ
0
図書館のリサイクル本。最近の本なのに…。水浸しになったっぽいからかな。ペリペリ剥がしながら読みました。リサイクルに出しちゃもったいなくないか?とも思ったけど、3年もたつともう放射能がどうのこうのっていう人も随分いなくなったと思う。
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