いっしょにいるだけで

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864100977
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

50代、独身、母と二人暮らし。仕事や将来への不安はあるものの、穏やかな日々を過ごしていた。お参りに行った神社で、「しあわせをください」と、ふとつぶやいた翌日、近所の野良猫が、父の思い出の木の下で5匹の子猫を産んでいた。「猫は嫌い、絶対に飼わない」と言っていた二人だったが…。笑って泣ける、うそのような本当の物語。

目次

序章 家族の思い出の木
第1章 崖の上の子猫たち
第2章 猫にかかわる人々
第3章 さよならの秋
第4章 新しい家族
第5章 小窓の外
第6章 いっしょにいるだけで

著者等紹介

森下典子[モリシタノリコ]
1956年、神奈川県生まれ。日本女子大学文学部国文科卒業。『週刊朝日』のコラム「デキゴトロジー」の取材記者を経てライターに。1987年にその体験を書いた『典奴どすえ』でデビュー。以後、ルポ、エッセイなどを執筆している。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

116
五十代、独身、母と二人暮らし。猫を飼う気は更々ない。そんな森下家の玄関先で野良猫が5匹の子猫を産んだことから始まる、思いもかけない猫との暮らし。初めは迷惑でしかなかったのに、見ているだけでぽかぽかとした温かい気持ちになり日頃の疲れも悩みもふっ飛んでいく。そして猫達を見に次々にやってくる人人…猫を中心に人の輪ができていく。猫といっしょにいるだけで生まれる幸せの連鎖は、やがて周囲の人達を自然と笑顔にしてくれる。そして自ら微笑むことで人生も笑いかけてくれるのだ。読んでいる私にまで幸せが伝わり笑顔がこぼれてきた。2018/10/27

ぶち

94
森下さんのエッセイ『いとしいたべもの』のファンでしたが、まさか猫のエッセイもだしているとは.....読友さんの感想を拝見するまで知りませんでした。素敵な本にを教えてくださった読友さんに感謝です。母猫ミミの行動に対する森下さんの洞察力には感嘆するばかりです。私には猫の気まぐれとしか思えないような態度を、あんなにも深く考えらるのはやはり愛情なんでしょうね。2018/02/16

のんき

88
猫嫌いな母と一緒に猫を飼うことになった著者のエッセイです。野良猫が、庭で5匹の赤ちゃんを産んでいました。で、いろいろありましたが、結局飼うことに。まあ、とにかく猫は、何やってもかわいいなあ。人間の言葉は、わからないかもしれません、でも、人の気持ちや心は通じてると思います。本の最後の猫の写真も可愛かったです。うちの猫もツンとしてるけど、デレっとしたり、本に書かれている猫たちと同じだなあと思いました。猫と一緒にいるだけで、幸せ。できるだけ長生きしてほしいな。2017/11/27

Rosemary*

58
犬派と思っていた、森下さん親子が不思議な縁で結ばれた猫ちゃん達と暮らしながら、かけがえのない存在になり、心から「しあわせだ…」と噛み締めていくほのぼのエッセイ。読みながら自然と顔がほころんでいくようでした。可愛いいな(=^ェ^=)しかし、一度に複数のオスの子を産むとは知らなかったなぁ。2015/06/06

パフちゃん@かのん変更

57
文庫版で読みました。口絵写真のお母さんねこミミ。なかなかの美猫ですね。そして人間の心を読む才能がすごい。ねこは犬のようには懐かないと言いますが、犬のように取ってこいもするなどいろいろですね。ノラネコのミミが森下家の玄関先を選んで5匹の子猫を産んだのは幸運でした。著者が言うように亡きお父様からの授かりものだったのかもしれません。決してネコ好きではなく、むしろ猫嫌いだったお母様もこの猫たちのおかげで思いがけない幸せを得た。私もねこ飼いたいな。2018/02/26

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