内容説明
「デミアン」「星の王子さま」「マルドロールの歌」「ライ麦畑でつかまえて」「ピーターパン」「ドグラ・マグラ」…『季刊エス』連載の鳩山郁子の世界文学へのオマージュ画集。
目次
Adolescence(ライ麦畑でつかまえて;アンドロイドは電気羊の夢を見るか?;結晶世界 ほか)
La novela picaresca(魔都;浅草紅団;ドグラ・マグラ ほか)
M¨arcben(ピーターパン;星の王子さま;中原中也詩集 ほか)
著者等紹介
鳩山郁子[ハトヤマイクコ]
1968年、神奈川県生まれ。1987年、漫画雑誌「ガロ」誌(青林堂)にて「もようのある卵」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
51
『若い時代に読んでほしい一冊』を鳩山郁子さんの魅力的な表情をもったイラスト全34冊が紹介されています。また最後に鳩山さんの『つれづれひと言解説』や、足穂の『カールと白い電球』が鳩山さんの画で楽しめます。2017/12/20
メイ&まー
13
鳩山郁子のイラスト集。古今東西の名作を手にした少年のイラスト。馴染みのある本の表紙があるとどきっとします。読んだことのある作品のページはやはり感慨深く、未読のものにはイラストから妄想が膨らみます。鳩山さんの、清潔さと色気があり瞳に少し狂気が滲んでいる絵たちは、それ自体がとても文学的。足穂の「カールと白い電球」の漫画、これも幻惑的でモノクロームの画面から物語が零れ落ちそう。2013/09/05
水蓮
4
待望の鳩山郁子初画集。鳩山氏が描くとみな硬質で深遠になる。雑誌エスに掲載されたものが中心ですが正直「何故あの作品が掲載されていないのだろう」と思う作品が多数。全掲載は我儘ですか?今回もサイン会でサインを戴きました。パラポリカビスでの個展&サイン会は素晴らしかったです。ご本人も素敵な方で憧れます。2011/12/31
さえ
3
雑誌Sに連載されたイラストをまとめた本。「若い世代に読んでほしい1冊」をテーマに、その本の書影とそれを手にした人物を「本のある風景」として描くというコンセプトのようです。お題の本はSの編集長の意向ということで、普段の著者の漫画やイラストではお目にかかれないタイプの少年が描かれていて、なかなか面白いです。見ていてイラストの世界のストーリーが浮かぶような想像力を刺激される画集。お題の本も読んでみたくなりました。2011/11/27
Tommy
2
お借りしました。美しい少年たちが有名小説の名の下に描かれていました。初めて鳩山さんの作品に触れたのですが、魅力にすっかりハマりました。マンガも是非読んでみたい!2012/07/02