「書」の近代―その在りかをめぐる理論と制度

個数:
  • ポイントキャンペーン

「書」の近代―その在りかをめぐる理論と制度

  • 柳田 さやか【著】
  • 価格 ¥5,390(本体¥4,900)
  • 森話社(2023/10発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 98pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月30日 07時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B5判/ページ数 368p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864051781
  • NDC分類 728.216
  • Cコード C1070

内容説明

明治初期に翻訳語としての「美術」が誕生し、西洋的な美術観が導入されると、東洋において一体的な概念であった「書画」は「書」と「絵画」に分離し、書は美術の境界に位置付けられていく―。その後、近代日本において書はどのように評価されてきたのか。書道界の動向と理論、博物館、展覧会、出版、教育の諸制度より、書がいかに在ったのかを丹念に検証し、旧態の「美術史」を再編する。

目次

第1部 「書」の揺動―「美術」の誕生と形成(明治初期~明治一〇年代)(「書ハ美術ナラス」論争の諸論点;博物館における「古物」観と「書画」;内国勧業博覧会・竜池会における「書画」)
第2部 「書画」の分離―「美術」制度の確立(明治二〇年代~明治三〇年代)(「書ハ美ナラス」論争の影響と展開;内国勧業博覧会・日本美術協会における「書画」分離;博物館・東京美術学校における「書画」分離と「書道史」形成)
第3部 「書」の自立―「東洋美術」の再評価(明治四〇年代~大正初期)(「美術」の相対化と「書」の自立;書家達の自立と文部省美術展覧会・博覧会;「書」の出版の自立)
第4部 「書」の普及と体系化―「美術」から「芸術」へ(大正一〇年代~昭和二〇年)(「書」の「芸術」論とその普及;展覧会・博物館・学校教育における「書」の普及;出版における「書道史」の体系化)

著者等紹介

柳田さやか[ヤナギダサヤカ]
東京芸術大学美術学部芸術学科助教。博士(芸術学)。専門は日本書道史。東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程書道専攻卒業。同大学院教育学研究科総合教育開発専攻芸術教育サブコース修士課程修了。全国大学書道学会理事、全国大学書写書道教育学会理事、書学書道史学会監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

12
明治15年の「書ハ美術ニアラズ」論争に象徴されるように、書の近代化とは、「美術」という用語、展覧会、出版、教育など複数の制度のなかで「書が自らのありかを模索していく」過程であった。全編を通じて明快に整理されて読みやすい。欲を言えば、言文一致、漢詩文の流行、石碑という装置、競書というシステム、写真製版、金属活字との関係などについて触れてほしかったかなあ。たとえば私立大学の書道科が「書跡」に書の学的な基礎を置いていることなど、現在の書のあり方を見ても分かるように、その「摸索」は終わっていない。2024/03/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21614380
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。