出版社内容情報
開化と改良の時代から現代まで、企業資本や政財界人による近代的な整備や関与から、興行をめぐる多層的世界をさぐる。舞台を支える影の力学
興行師やパトロンなどの複雑な人的交流によってつくられる「近代演劇」。開化と改良の時代から現代まで、企業資本や政財界人による近代的な整備や関与の一方で、興行師、花柳界、小芝居や村芝居など、興行をめぐる多層的世界をさぐる。
興行の夢と現実とは──。
[? 総論]
第1章 「夜」の演劇史──興行とパトロンの世界=神山彰
[? 「開化」と「改良」の時代]
第2章 鳥熊芝居と小芝居と=佐藤かつら
第3章 歌舞伎座そして田村成義=寺田詩麻
[? 近代化の光と影]
第4章 松竹と東宝──関西資本の東京進出=神山彰
第5章 見物から鑑賞へ──花街の連中、惣見、役者買=岩下尚史
第6章 京阪神のパトロン=河内厚郎
第7章 根岸興行部と浅草芸能の変遷=原健太郎
[? 近代産業とモダン文化]
第8章 鉄道と保険──帝劇から日生劇場まで=神山彰
第9章 緞帳の調製と百貨店──進上幕の近代=村島彩加
第10章 中山太陽堂と小山内薫──化粧品会社と近代日本演劇の一側面=熊谷知子
第11章 企業が〈演出〉する渋谷の劇場文化──東横/東急とパルコの場合=後藤隆基
[?「中央」と「村」と]
第12章 パトロンとしての国家権力──原敬内閣における「国民文芸会」と「大日本国粋会」=木村敦夫
第13章 相模の團十郎」たち──村芝居の興行=舘野太朗
神山 彰[カミヤマ アキラ]
著・文・その他/編集
佐藤 かつら[サトウ カツラ]
著・文・その他
寺田 詩麻[テラダ シマ]
著・文・その他
岩下 尚史[イワシタ ヒサフミ]
著・文・その他
河内 厚郎[カワウチ アツロウ]
著・文・その他
原 健太郎[ハラ ケンタロウ]
著・文・その他
村島 彩加[ムラシマ アヤカ]
著・文・その他
熊谷 知子[クマガイ トモコ]
著・文・その他
後藤 隆基[ゴトウ リュウキ]
著・文・その他
木村 敦夫[キムラ アツオ]
著・文・その他
舘野 太朗[タチノ タロウ]
著・文・その他
内容説明
興行師やパトロンなどの複雑な人的交流によってつくられる「近代演劇」。開化と改良の時代から現代まで、企業資本や政財界人による近代的な整備や関与の一方で、興行師、花柳界、小芝居や村芝居など、興行をめぐる多層的世界をさぐる。興行の夢と現実とは―。
目次
1 総論(「夜」の演劇史―興行とパトロンの世界)
2 「開化」と「改良」の時代(鳥熊芝居と小芝居と;歌舞伎座そして田村成義)
3 近代化の光と影(松竹と東宝―関西資本の東京進出;見物から鑑賞へ―花街の連中、惣見、役者買 ほか)
4 近代産業とモダン文化(鉄道と保険―帝劇から日生劇場まで;緞帳の調製と百貨店―進上幕の近代 ほか)
5 「中央」と「村」と(パトロンとしての国家権力―原敬内閣における「国民文芸会」と「大日本国粋会」;「相模の團十郎」たち―村芝居の興行)
著者等紹介
神山彰[カミヤマアキラ]
明治大学文学部教授。専攻=近代日本演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。