内容説明
四千年以上の歴史を有し、世界最大の人口を誇る漢民族。組織ではなく個々人のネットワークを基盤とし、その「中和」が神や宇宙にまで求められる漢民族の文化システムを、「術」という観点から読み解く。台湾、香港、大陸中国をフィールドに、四十年にわたり風水、親族組織、祭祀儀礼などを追った著者の、漢民族研究集成。
目次
序章 術としての生活と宗教
第1章 漢民族の調査研究事始め
第2章 家族と親族の生活術
第3章 患者と高齢者の養生術
第4章 宇宙三界との交渉術
第5章 市場経済化する漢文化と風水術
付章 フィールドワーク徒然草
終章 要約と結論
著者等紹介
渡邊欣雄[ワタナベヨシオ]
1947年、東京生まれ。1969年、埼玉大学教養学部卒、1975年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。博士(社会人類学)。跡見学園女子大学・武蔵大学・東京都立大学・首都大学東京・中部大学・國學院大學を経て、東京都立大学名誉教授・首都大学東京名誉教授、明治大学島嶼文化研究所客員研究員、日本文化人類学会名誉会員。華中師範大学客員教授、嘉応大学客家研究院客員教授、〓(かん)南師範学院客家学刊学術顧問。伊波普猷賞(1985年)、東村村政功労賞(1990年)、沖縄研究奨励賞(1993年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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