内容説明
ペリー来航62年前の1791年、紀伊大島にアメリカ船レディ・ワシントン号が寄港した。それ以降、熊野は世界史の波をその水際でかぶり続けることになる。イギリス船ノルマントン号とトルコ軍艦エルトゥールル号の沈没、洋式灯台の建設、海外への出稼ぎや移民など、隠国の熊野が開かれていく過程を、世界史の視点からたどる。
目次
第1章 アメリカ船紀伊大島寄港の背景
第2章 外国人が見た幕末・明治の串本と大島
第3章 樫野崎灯台と潮岬灯台を建設したブラントン
第4章 熊野灘で起きたイギリス船の遭難
第5章 熊野漁民の遭難
第6章 エルトゥールル号遭難の歴史的背景
第7章 イギリス人灯台技師と真珠貝ダイバー
第8章 木曜島・アラフラ海への採貝出稼ぎ
第9章 コーンウォールと熊野
著者等紹介
稲生淳[イナブジュン]
1955年、和歌山県串本町生まれ。甲南大学経済学部卒業、兵庫教育大学大学院学校教育研究科教科領域専攻社会系コース修了。和歌山県内の小・中・高等学校、及び県外交流で広島県の高等学校に勤務。和歌山県立古座高等学校校長、和歌山県教育センター学びの丘所長、和歌山県立和歌山商業高等学校校長などを務め、2015年3月定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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