内容説明
「芸能」とは何か。「芸人」とはどのような存在か。それらを柳田や折口などの言説から原理的に考察する一方で、芸能にたずさわる人々の意識と、それが行なわれる場で紡ぎ出される想像力に接近する。民俗芸能や大衆芸能、ストリップなど、ジャンルを超えて向けられたパフォーマティヴな思考とまなざしの記録。
目次
1 芸人原論(芸能の条件―「招かれざる客」再考;柳田國男における芸能民の場所;笑はない人がありますか―「お笑い芸人」の原像)
2 開け民俗芸能(南の島のポンキッキ;塗り替えられる仮面;正しい太鼓の使い方;江戸城前の獅子舞;天まで届け―花火の精神史;絵解きの資本主義)
3 大衆芸能往来(大衆芸能の真実―中国の〓(じょう)県念八都越劇団に会う
眼の高さで歌いたい―民俗学者、通天閣の歌姫に会う
ゆきゆきて新世界―都市の演劇空間)
4 ストリップ来臨(なんたってストリップ!;ストリップ研究ことはじめ;ストリップについてお話させていただきます;ストリップの天才―時代のはざまにたつ踊り子、蘭錦;愛とおっかけの日々)
インタヴュー 小屋掛けストリップの日々 吉本力×橋本裕之
著者等紹介
橋本裕之[ハシモトヒロユキ]
1961年、大阪市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程芸術学(演劇)専攻中退。博士(文学)。国立歴史民俗博物館民俗研究部助手、千葉大学文学部教授、盛岡大学文学部教授などを経て、追手門学院大学地域創造学部教授。専門はパフォーマンス・スタディーズ(演劇学・民俗学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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