内容説明
志賀直哉はいかにして「小説の神様」となり、大正・昭和のメディア空間でその威信を維持したのか。同時代の作家評や作品を受容した人々の言説を丹念に掘り起こし、“志賀直哉”神格化の力学を詳らかにする。
目次
1(大正十年代の“志賀直哉”(文学職業化時代の“芸術家”;「暗夜行路」・「雨蛙」・古美術)
“志賀直哉”・昭和三年―「赤西蛎太」への恋)
2(「万暦赤絵」論―満洲・支那ツーリズムと中国鑑賞陶磁器;「菰野(日記帖)」論―“名士”の“実験小説”
“映画人”志賀直三の軌跡―『阿呆伝』などを手がかりに
文芸復興期の“志賀直哉”―短篇小説の受容をめぐって)
3(戦時下の「暗夜行路」―「大正期の紀念碑的名作」からの超出)
著者等紹介
永井善久[ナガイヨシヒサ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、明治大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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