メディアとパフォーマンスの20世紀<br> 安部公房 メディアの越境者

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メディアとパフォーマンスの20世紀
安部公房 メディアの越境者

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864050555
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1374

内容説明

安部公房は、小説や戯曲だけでなく、映画、ラジオ、テレビ、写真など、同時代に発展した多様なメディアと積極的に関わり、ジャンルを自在に越境しながら、自らのモチーフを表現しつづけた。文字・映像・音声・身体表現を巧みに駆使した安部の実験的な活動をさぐる。

目次

1 総論(メディアの越境者としての安部公房;“社会理論”としての安部公房)
2 戯曲・スペクタクル・パフォーマンス(幽霊と珍獣のスペクタクル―安部公房の一九五〇年代;死者との同化からマルクス的幽霊へ―『制服』から『幽霊はここにいる』への更新;安部演劇の可能性と限界―『未必の故意』の劇構造を中心に;『未必の故意』序説―感情移入と共同体イデオロギーを否定する演劇;俳優座から安部公房スタジオへ―新たな演劇の模索と挑戦;アヴァンギャルディストの顔―安部公房スタジオの日々)
3 映像と他メディアへの越境(“砂”の闘争、“砂”の記録―あるいは安部公房における“アメリカ的なるもの”について;電子メディア時代における異化―一九六〇年前後の安部公房のテレビ脚本・SFから『砂の女』へ;ラジオドラマ『耳』『棒になった男』『赤い繭』―安部公房の不気味な笑い;実在と非実在の間の空間における探求―安部公房と写真の役割;メディア実験と他者の声―安部公房『チャンピオン』と『時の崖』;安部公房と日本万国博覧会―勅使河原宏との協働最終章)
エッセイ・劇評(「快速船」の演出について;共同幻想を裁く眼―俳優座『未必の故意』)

著者等紹介

鳥羽耕史[トバコウジ]
早稲田大学文学学術院教授。専攻=日本近代文学、戦後文化運動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ハチアカデミー

13
安部公房のビジュアル作品、舞台・映画にスポットを当てた論文集。テキストからは見えない氏の全貌を探る刺激的な一冊。国家に対抗する者として安部を捉え、その社会思想を探るカリチマン氏の総論や、実際に舞台を演じた俳優の井川比佐志へのインタビュー、ラジオ作品を取り上げる守安氏、ラジオドラマ『チャンピオン』のマルチジャンル化を扱う鳥羽氏、万博との関係を論じる友田氏の論など、刺激的な読み、というか見、聴きか、が提示される。が、やはり実際の映像なり舞台が見たくなる。テキスト全集の次は映像全集なのではないか、新潮さん!2014/03/10

mstr_kk

4
論文の対象とする領域が多岐に渡っており、しかもおおむね質が高いです。今日の安部公房研究の、ひとつの水準を示すものだと思います。ここからもう一度小説の読みに戻って、小説をスリリングに読む論文が出てくるようになると面白いですね。2014/12/09

ホッタタカシ

1
安部公房の“文学者”の枠をはみ出す活動の再評価がようやく始まった。戯曲・パフォーマンスの章では、高橋信良とマーガレット・キーが揃って『未必の故意』を分析、当時の劇評(大島勉)も併せて掲載され親切。井川比佐志のロングインタヴューや、安部公房スタジオの佐藤正文の回想も貴重。映像・他メディアの章では、ジャンルーカ・コーチが写真作品を、鳥羽耕史が『時の崖』をラジオ・小説・戯曲・映画を横断して分析、友田義行が万博展示映像『1日240時間』の詳細を紹介。舞台・ドラマなどテキストでしか確認できない作品への思いが募る。2014/02/03

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