内容説明
さまざまな評価/批判にさらされてきた『古記事伝』を中世以来の『日本書紀』注釈学や知の系譜に位置づけ、さらに18世紀の流動する知的状況のなかで新たな可能性へと“越境”させる。『古事記伝』の新たな展望。
目次
1 中世からの視点、近代への架橋(『古事記伝』を近世以前から照らし出す―「日本紀講」・中世の水脈より;ロールオーバー・ノリナガ;中世日本紀から『古事記伝』へ;産霊論―日本的「一」なるものの系譜)
2 可能性としての『古事記伝』(神話から現実へ―変容する世界と『古事記伝』の“越境”;宣長と『出雲国風土記』―『古事記伝』の視座から;『古事記伝』に見られる天孫降臨の方法―「神代を以て人事を知れり」という世界把握;『古事記伝』という閉鎖系;『古事記伝』の注釈態度―「天地初発」段について)
著者等紹介
山下久夫[ヤマシタヒサオ]
金沢学院大学文学部教授。専攻は日本文学・日本思想史
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
佛教大学歴史学部教授。専攻は神話・伝承学、宗教文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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