内容説明
「もののあはれ」の共同幻想や、『雨月物語』の対幻想という「物語」空間を拒否し、そこから限りなく遠ざかりつつ、なおそのことによって「物語=寓ごと」を示そうとする『春雨物語』の戦い、あるいは抗いを“読む”。
目次
序章 『春雨物語』を読むとはどういうことか(『春雨物語』を読む前に;『春雨物語』とは何か;「血かたびら」とは何か;『春雨物語』十編の流れ)
本説 『春雨物語』という思想(『春雨物語』論のために―私的研究史と仮説、もしくは妄想;「死首の咲顔」試論;「捨石丸」試論;「樊〓(かい)」試論)
余説 『春雨物語』以前(「上田秋成」の「小説」;近世小説の「表現」―秋成の浮世草子と『雨月物語』;近世中期小説の上昇過程―都賀庭鐘から秋成へ;本当は恐ろしい?『雨月物語』)
著者等紹介
風間誠史[カザマセイシ]
1958年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、相模女子大学学芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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