内容説明
神か仏か―。縁起・経典・祭文・説話などを駆使し、闇に包まれてきた世界に光を当て、海を越えてきた異神の秘密を解き明かす。大きめ活字、ふりがな多数で読みやすい。貴重な資料を収録した決定版!
目次
第1章 異神と王権―頼豪説話をめぐって(『平家物語』頼豪説話の構成とモティーフ;呪殺された王―後三条天皇崩御譚;頼豪説話の成立;鼠の秀倉譚)
第2章 摩多羅神の姿態変換―修行・芸能・秘儀(叡山常行堂と摩多羅神;秘儀と摩多羅神―摩怛利神法と玄旨潅頂の世界;修正会のなかの摩多羅神―秘法相伝と摩多羅神の「顕夜」)
著者等紹介
山本ひろ子[ヤマモトヒロコ]
1946年生まれ。早稲田大学第一文学部史学科中退。専攻日本宗教思想史。私塾「成城寺小屋講座」を主宰。和光大学表現学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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∃.狂茶党
12
この手の本にしては、ふりがなが多くて読みやすいのだが、難しい。 このかたの本何冊か読んでるけど、怒涛の高密度で理解が追いつかない。 2024/12/20
わ!
9
マイナーな世界の話ですが、とても良く調べられていて、びっくりするぐらい詳しかったりします。新羅明神(しんらみょうじん)と摩多羅神(またらしん)という、知る人ぞ知る…知らない人は聞いたこともない神格を追求する一冊です。結論から述べると、どちらも天台宗にとても関係深い神格なので、天台仏教の歴史もかなり知る事ができます。特に多神教の神様は、すぐに引っ付いたり分裂したりするので、そういう前提で読まないと結局、正体は何なの?…と消化不良を起こすかもしれません。個人的には、広隆寺の「牛祭」が詳しく知れて良かったです。2024/12/17
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