内容説明
日本の漢文教育は異なる言語・文化をもつ台湾・朝鮮などに何をもたらしたのか?漢字文化圏の近代化から続く漢文教育の諸問題を、漢文教科の特徴から読み解く!
目次
第1部 近代日本の漢文教育(漢文教育の近世・近代―道学と考証学;近代日本の教育制度と「漢文」―国語科との対照から;二松学舎の歴史から見る近代漢文教育の変遷;漢文教科書に見る咸宜園関係者の漢詩文採録について―戦前期と現在を比較して;昭和期戦前の漢文環境)
第2部 台湾における漢文教育(外地の「漢文」教科書について―台湾を例として;台湾総督府発行『漢文教科書』と漢文科設置;台湾公学校漢文科と本島人教員;戦前期台湾における日本人漢文教師の足蹟―伊藤賢道を例として)
第3部 朝鮮における漢文教育(韓国における近代的漢学専門高等教育機関と支那哲文学科―服部宇之吉を中心に;日韓併合前後の漢文教育―諸教育令と教科書の内容からの考察;一九三〇年(『新編 高等朝鮮語及漢文読本』の改編要望件)について)
第4部 台湾・朝鮮以外の地域における漢文教育の諸問題(伊沢修二の清末中国教育に関する言説と出版活動;日本横浜大同学校―その創立年月日をめぐって;横浜大同学校における国文教科書編纂)
著者等紹介
町泉寿郎[マチセンジュロウ]
二重学舎大学文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、二重学舎大学文学部中国文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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