内容説明
1922(大正11)年に大阪~高松・徳島間に定期航路が開設されてから約1世紀。日本の航空輸送は飛躍的に発展し、日本人の生活に不可欠な存在となっている。1970年代までは国民の所得水準に比して割高感のあった航空運賃も、その後の各種の規制緩和策によって相対的に低減化、1980年代以降には国内長距離輸送の市場の大部分を占めるようになっていく。本書では国内外の航空運賃の歴史的な変遷・種類・現況、運賃の成分、運賃決定のプロセスなどを詳解するとともに、今後の航空運賃政策や航空業界に対する提言をしている。
目次
巻頭カラー バラエティに富む航空運賃
1章 空の旅が高嶺の花の時代
2章 国際線運賃を決めてきたIATA
3章 大量輸送時代に入り割引運賃の導入へ
4章 米国で起きた航空の自由化
5章 航空の自由化で生まれた多種多様な運賃
6章 LCC時代と格安航空券
7章 航空運賃の中味
8章 これからの航空運賃(提言)
9章 コロナ禍の航空業界の行方
著者等紹介
杉江弘[スギエヒロシ]
元日本航空(JAL)機長、航空評論家、鉄道写真家、日本エッセイスト・クラブ会員。愛知県豊橋市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、日本航空入社。ボーイング747の飛行時間は約1万4,000時間を記録し、世界で最も多く乗務したパイロットとしてボーイング社より表彰を受ける。著書多数。2016年公開の映画『ハドソン川の奇跡』(トム・ハンクス主演)の劇場用プログラムでは、奇跡の生還を果たした機長の判断や技術を解説している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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