内容説明
全国規模で解き明かされる乱世を生きた地域権力の実態!!新進気鋭の研究者たちが「国衆」をキーワードに、戦国史研究の新たな道を切り開く。
目次
第1部 地域権力論・国衆論の軌跡をたどる(室町期の守護・国人から戦国期の領域権力へ;戦国期地域権力論の成果と課題)
第2部 全国各地の地域権力の動向(田村氏の存在形態と南奥の国衆;戦国期の東関東―真壁氏と佐竹氏の関係を中心に;信濃高梨氏の「国衆」化;国衆の本領・家中と戦国大名―今川領国を事例に;上杉氏における国衆の譜代化―北条・毛利安田氏を素材に;畿内近国における国衆の特質;中国地域の戦国領主について;土佐国の地域権力―長宗我部・土佐一条家を中心に;戦国期南九州の有力領主)
感想・レビュー
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四不人
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総論の部分(第一部、総括)と関心のある畿内の国人の部分(新谷氏の論文)以外は眺めただけなので、読んだとは言えないが・・う〜ん、難しい。論争があったことやその内容はわからなくもないが、どうしてみんな類型化したがるのだろう。そして新しい類型が「進歩している」と言わんばかりなのか、よく判らん。集権的で排他的な権力が成立する方が、効率が高くて「良い」といいたいのか? そんな単純なもんじゃないだろお、と大きな声で言いたくなる。生物のevolutionが「進化」じゃないように歴史だってそうだと思うんだが。2020/07/04