シリーズ〈実像に迫る〉
聖なる霊場・六郷満山

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  • サイズ A5判/ページ数 111p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784864032865
  • NDC分類 185.919
  • Cコード C0021

内容説明

山岳信仰・天台仏教・浄土思想・修験などが融合し、独特な文化を育んだ国東半島。連綿と受け継がれてきた、神と仏が息づく奇跡の山の謎を解く!

目次

口絵 六郷満山の美術と文化
第1部 六郷山の成立と展開(聖なる山の出現;聖なる山の変貌;聖なる山に響く近代化の足音)
第2部 六郷山の文化と美術(石で語られた仏教世界;造形に込められた祈り;聖と俗の交わり)
第3部 六郷山の寺院と岩屋(おもな寺院と岩屋;見えてきた霊場や峯道)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

11
国東半島に広がる寺院群「六郷山」について、歴史・文化財・民俗儀礼の各方面から解説する。平安後期に確立した宇佐宮・弥勒寺系列の山岳修験聖地が、鎌倉期に比叡山支配のもと寺院組織の進展、室町期に武家権力によって衰退しながら、近世幕藩体制下の復興、近代から戦後にかけての儀礼再編成まで。国東半島全域がひとつの聖地として組織化された中世の様相に驚きつつ、「修正鬼会」「峯入り」の活動が江戸中期以降、もっといえば戦後のごく近年に成立・復興したことも含めて、聖地の再生産過程を興味深く読んだ。石塔・磨崖仏造立の背景理解に。2022/08/22

零水亭

10
恥ずかしながら、昨年まで存在を知りませんでした💦2023/09/09

うしうし

5
大分県国東半島を舞台に展開する「六郷満山」の仏教文化を平易な文章で解説する入門書。その起源となる宇佐神宮影響下の古代寺院は9世紀代まで遡る。また、九州地方における本格的な天台宗の流入に伴い、12世紀中葉には岩屋や山中を拠点とし、まとまった寺院組織の存在が想定される。その一方、「峯入り」や「修正鬼会」など、現在の六郷満山特有と考えられている行事は、中世を原型としつつも、現在の姿は江戸時代中期に成立したことが指摘される。2018/10/02

イツシノコヲリ

3
六郷満山の入門書して読破した。今の峯入りは近世のものを原型にしていることを理解した。博物館の編集だけあって、たくさんの古文書・古記録の写真が載っていてよかった。参考文献にあげられていた同成社の書籍の方もいずれ読みたいな。2023/01/09

Melody_Nelson

2
国東半島の観光に行く前に読んだ。磨崖仏が沢山あるのは知っていたが、天台宗との関係で、こんなに歴史的なお寺があるとは。「峰入り」の修験者のように全て制覇したいが、とりあえず宇佐神宮とお寺を4箇所参拝した。「修正鬼会」に代表されるように、「鬼」がキーワードな土地なのかな。2018/09/30

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