目次
総論 真田信之発給文書の概要
第1部 真田信之の生涯(真田信之文書の基礎的考察;真田氏の沼田領支配;真田氏時代;真田信之時代;真田信政時代)
第2部 真田信之の諸問題(真田氏時代における織豊系城郭上田城の再検討;古文書講座(第27回)
伏島家文書について
史料紹介 真田信之の隠居・三代藩主の擁立に関わる文書
松代藩初代藩主「真田信之画像」)
第3部 真田信之発給文書目録
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
6
父と弟に比べて地味なため、あまりにも研究が全く進んでいない真田信之さんで、極めて少なく生涯を知る分には自治体史通史編の収録を優先するしかなかったとのこと。終盤の上田城の再検討と伏島家文書は読み応えがあった。資料がないから難しいだろうが存在しただろう三層の望楼型天守を復元してもらえないだろうか。近年おそらく信之にも注目が集まりつつあると期待して研究が進展してくれることを望みます。2019/07/16
転天堂
1
大河ドラマ「真田丸」で大泉洋が演じたことで、以前よりも知名度が上がった感のある(?)、松代真田氏初代藩主の信之に関する、新旧の論考集である。「表裏比興の者」である父昌幸に従い、第一次上田合戦では徳川と一線を交え、その後は家康の義理の息子に。関ヶ原では親子・兄弟が東西に分かれ、戦後は父・弟の助命嘆願、松代への移封、晩年の孫への家督継承でのゴタゴタ、と波乱万丈の93年の生涯である。よく改易にならなかったな、というのが率直な感想である。 2025/11/06




