内容説明
江戸城・大坂城などの縄張りを始め、層塔式天守・高石垣の技術・石垣上の多門櫓を考案するなど、“築城3名人”の一人と称されたその生涯と築城術を総覧する!
目次
序章 藤堂高虎とその家系
第1章 若き日の高虎と賎ヶ嶽の戦い
第2章 宇和島城の構築と関ヶ原合戦
第3章 膳所城・伏見城・今治城の構築
第4章 江戸城・駿府城・亀山城などを構築する
第5章 伊賀上野城・津城の構築
第6章 大坂冬の陣・夏の陣と大坂城の修築
第7章 高虎晩年の造営事業
第8章 高虎の最期と藤堂家の人々
著者等紹介
福井健二[フクイケンジ]
昭和12年(1937)、上野市(現伊賀市)生。上野本町通郵便局長を経て、現在、(公財)伊賀文化産業協会理事・伊賀中世城館調査会顧問。昭和50年、三重県文化奨励賞、平成5年、三銀ふるさと三重文化賞、平成27年、伊賀市市政功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
27
築城名人は武芸も一流。家康の信頼がありながら外様大名とは意外。2019/09/08
BIN
6
藤堂高虎の生涯を追いながら、関わった城に関して縄張り図や測量図なども入れながら触れられてます。伊賀上野城と津城に関しては詳しめです。それにしても少しでも関わったところを含めると江戸城、大阪城、駿府城はじめ有名所の城はほぼ関わっていてびっくり。まさに築城の名手中の名手ではなかろうか。豊臣秀長への敬愛ぷりを逐次盛り込んでいるところが私の好みでもありました。亡骸を見ると身体中傷だらけで指もちぎれ、爪も剥がれたりと凄まじい戦ぶりもやってのけた武の人でもあった。2019/11/17
にゃほまん
3
小説ではありません。高虎の生涯や功績、お城の仕事などをまとめた本です。エピソードもほとんど知ってる事ばかりでしたがあらためて凄い武将だと思いました。コレを読んだら 火坂雅志氏の「虎の城」がどうしてもまた読みたくなる一冊です!!2020/07/10
シロマック
1
これほどの築城を手がけたのは知らなかった。特に江戸城築城は太田道灌だと思っていたので、この本によって認識を新たにした。2019/08/04
hr
1
足を運んだことのある城(丹波篠山城、津城、伊賀上野城)以外にも、藤堂高虎の関わった城が全国に点在していることが分かりとても面白い。膳所城跡からの琵琶湖を見てみたい。今治城の航空写真が載っていたが、全景を見られる高台はないのかな?本文の趣旨から外れるが、高虎が日蓮宗ということを初めて知る。当時の武将の宗派や菩提寺を調べると面白いかもなあ、と思った。2017/01/21