目次
総論 北条氏綱論
第1部 北条氏綱の生涯(北条早雲・氏綱の相武侵略;北条氏綱とその文書;北条氏綱夫人養珠院と後室近衛殿について;氏綱の経筒;近衛尚通とその家族;近衛尚通と上杉朝興;室町幕臣の東下り)
第2部 北条氏綱と文化・宗教(飛鳥井雅綱と伊勢新九郎;小田原北條氏の蹴鞠に関する史料;戦国大名と公家衆との交流―北条氏の文化活動を中心に;後北条氏による医師の招来と近衛家について―新出の北条氏康宛の近衛稙家書状から;「幼童抄」紙背文書について;陳外郎宇野家と北條氏綱;一通の早雲寺文書への疑問;戦国大名北条氏と本願寺―「禁教」関係史料の再検討とその背景;大名領国制下における職人衆の存在型態―後北条氏を中心に;後北条文化論序説)
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
6
父北条早雲と子氏康の知名度の高さのせいで影の薄い氏綱ですが武蔵や房総方面の侵出や地盤強化などその実績は大きい。本書で掲載されている論文では氏綱本人よりも謎である後妻の養珠院のことや北条氏の文化についてが大半です。公家との密な交流だったり、戦国時代の文化といえば上方のイメージですが関東でも独自の文化が発展し、茶湯も小田原天命という釜が鋳造されるなど流行っていたみたいです。2017/09/08
MNK2
1
父伊勢宗瑞、息子北条氏康にはさまれて若干印象が薄い感は否めないが、父の地盤をしっかりとうけつぎ、維持・発展させ氏康につなげた手腕は評価が高いしもっと認知度あがってもいい武将だ。2017/05/22
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