内容説明
終戦直後、国(運輸省)が私鉄各社に割り当てた63形電車をベースとした通勤電車が続々と納入された。小田急1800形もその一つで、1946(昭和21)年に入線以来、同社の輸送改善に大きく寄与していく。1981(昭和56)年の引退まで数々の改造を重ねて時代にあわせたカスタマイズが実施されるものの、切妻形状の前面やグローブ型ベンチレーターなど旧型国電らしさは晩年まで残しており、小田急では異色の存在であった。本書では、小田急電鉄OBで鉄道に関する著作を多数発表している生方良雄氏が、資料・図面を用いて本形式を徹底解説する。
目次
戦前の輸送需要の高まり
戦時体制下の輸送
63形誕生と私鉄への入線
63形とはどんな電車
混雑対策と省資源の設計
戦時中国鉄20m車両の入線検査
63形小田原線に入る
私鉄に入った63形
名鉄から3編成購入
63形購入、大東急の裏話〔ほか〕
著者等紹介
生方良雄[ウブカタヨシオ]
1925(大正14)年、東京都出身。1948(昭和23)年、日本大学理工学部機械科卒。同年、東京急行電鉄(大東急)に入社、その後の同社の再編により小田急電鉄の所属となる。運輸、車両、運輸計画の各部長を歴任した後、箱根ロープウェイの専務取締役を経て、小田急電鉄事業団理事を務めた。鉄道趣味の世界でも、鉄道友の会理事、評議員会議長を務め、現在、参与として鉄道趣味の普及に尽力している。2015年には島秀雄記念優秀著作賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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