内容説明
精密縄張り図76枚、写真・図版も多数掲載。あなたの身近に眠る武将たちの夢の跡。心躍る、城歩きの楽しさが満載です!研究の最前線を担う執筆陣が通説を徹底検証。城跡から見えてくる、新たなる神奈川の戦国時代!
目次
川崎市
横浜市
横須賀市
三浦市
三浦郡
逗子市
鎌倉市
藤沢市
茅ヶ崎市
綾瀬市〔ほか〕
著者等紹介
西股総生[ニシマタフサオ]
1961年、北海道生まれ。学習院大学大学院史学専攻・博士前期課程卒業。フリーライター。城郭・戦国史関係の論考・雑誌記事・共著等多数
松岡進[マツオカススム]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。都立高校教諭
田嶌貴久美[タジマキクヨシ]
1970年、神奈川県生まれ。立正大学文学部卒業。由木デザイン勤務。神奈川県や後北条氏の城郭に関する研究論文等多数。緻密な観察に基づく端正な縄張り図には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
15
近場の散歩とお出かけのお供に。豊臣方による北條攻めを最初から最後まで「秀吉襲来」「秀吉来寇」で通す著者に「わかります、とてもよくわかりますが、そこはどうか押さえて」と半笑いで涙を拭う我であった…。地図も城跡の遺跡も写真が多く、見やすくてありがたい。ウチの近所の城跡には「サルが出没するので目を絶対合わすな、挑発的な態度を取るな」との親切な注意書き付きまである。北條幻庵屋敷跡はそういえば子どもの頃に連れて行かれたような記憶がうっすらと…。また出かけたい。2017/01/10
roatsu
14
神奈川各地が戦国期にこれほど多く城郭化されていた事実と、今に残るその跡を有名無名問わずしっかり足を使って踏査した筆者達の凄さに驚く。絶え間なくこの国土で紡がれてきた歴史の一片が今も静かに足元に横たわることに改めて感動。生まれ育った実家近くのあの高台も城跡だったとは。虫取りに遊び歩いた山も数百年時を違えば物々しく武装した士卒が守備を固めた砦だったのだと思えばつくづくと諸行無常を感じる。また数百年経てば現代の様子もどの様に姿を変えるのだろうか。2016/04/01
BIN
7
神奈川県内の城郭跡地100箇所について、縄張り図や写真、場所や交通の便などの情報が掲載されている。ほとんど聞いたこともない城(というか館とかも含む)ばかりでしたが、驚いたのがうちの近所にあったこと(私有地だから入れないけど)。全箇所踏査しているところが凄いですね。城好きにはたまらない一作。逆に城好きじゃないときつい。2018/04/03
keint
3
郷土史本。神奈川県(武蔵3群と相模国)の城郭から100個を取り上げ、詳細な図と解説が記されている(情報が少ない城は簡潔な解説のみだが)。 この本で書かれていない城郭では横浜市泉区の泉小次郎親衡館を推したい(実際に泉親衡の館かどうかは不明。中和田城とも呼ばれるらしい)。南北朝期の城で和泉川を西側の天然の水濠とし、南側には空堀の後が残されている。公園になっており、最低限の展示はあるのでゆっくりと観察できる。アクセスも相鉄いずみ野線いずみ中央駅から東に徒歩10分程度と良好。2019/07/11
のぶさん
2
神奈川県の城跡100箇所を網羅した資料。大変な労作だと思うが、行ってみたいと思う場所は限られていた。2022/03/10