内容説明
戦乱の中世をしたたかに生き抜いた地方寺院の実相に迫る!住吉社との抗争と和睦、清水寺合戦の真実、守護赤松氏との関係、縁起の変遷など、奇跡的に残った豊富な文書から読み解く。
目次
第1章 平安時代の清水寺
第2章 鎌倉時代の清水寺
第3章 南北朝の動乱と清水寺
第4章 伽藍の整備
第5章 清水寺の寺領
第6章 清水寺の経済
第7章 西国巡礼の隆盛と清水寺
第8章 縁起の変遷
第9章 寺内と「里」
第10章 播磨戦国史の中の清水寺
第11章 織豊政権と清水寺
著者等紹介
河村昭一[カワムラショウイチ]
1948年、福井県生。広島大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。広島文教女子大学助教授を経て、兵庫教育大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イツシノコヲリ
1
兵庫教育大学名誉教授による本で、中世の播州清水寺を「清水寺文書」により明らかにする。正直言って、一つの地方寺院で本一冊書けるほどの史料が残っていることに驚く。住吉社の抗争や政治権力の関係など政治史だけではなく、伽藍や縁起の変遷、経済なども明らかにしていたのでよかった。図や表もついているので分かりやすく、中世の地方寺院を知るうえで必須の書籍であろう。絶版になっているので復刊を望む。「清水寺文書」の文章番号が記されているとはいえ、市町村史以外の参考文献は基本省略されているが残念だった。2022/08/20
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