内容説明
全国の戦国大名のルーツともなった全115の武士団。その氏族ごとの系譜・歴史・史蹟から没落までの盛衰を文献資料やフィールドワークを駆使し初めて明らかにする。本巻では、鎌倉・小田原・秦野・南足柄・大磯・二宮・中井・大井・松田・山北・湯河原・真鶴・箱根・その他(京都市・福井県・三重県・岡山県・岩手県)を扱う。
目次
第1部 中村党(中村党の出自・桓武平氏とその系譜;淘綾郡にあった相模国府と在庁中村氏;中村党・土肥実平が源頼朝の御前で舞った“焼亡の舞”;石橋山合戦に敗れた頼朝主従の道のり ほか)
第2部 波多野党(保元・平治の乱の主人公となった波多野義通;田原藤太秀郷を祖とする波多野氏の系譜;本領・波多野庄は摂関家領であった;頼朝の挙兵、奥州合戦などでの活躍 ほか)
著者等紹介
湯山学[ユヤママナブ]
1928年、静岡県に生まれる。中央工業専門学校中退。神奈川県藤沢市役所に勤務。現在、退職。戦国史研究会・地方史研究協議会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
17
秦野市の博物館の波多野氏に関する鎌倉殿な展示にいってきたんだけど、展示物は実朝像のみで、後は吾妻鏡の抜き書きだけだったので再読。和田合戦でも多少は犬伏みたいに一族の中で和田方幕府方に別れてつき、命脈は保った模様。でも三浦に「おれのが軍功あんだよこの盲」って言ったせいで、悪口を言ってはいけません法令にひっかかり息子は恩賞貰えたけど父はダメだったとのこと。結局どう滅んだのかの記載がなくwikiったら、色々あって()越前朝倉氏に仕え、一応(伝)ではあるけど今までご子孫いらっさるとのことでよかったよかった。 2022/10/22
鯖
17
来年の大河「鎌倉殿の13人」に備えてちょぼちょぼと。地元の多くの武士団が和田合戦で和田方に味方して滅んだというのは知らなかったなあ…。和田塚も何度も行ったことあるけれど、和田のじいさまも切ねえなとはなったけど、地元の武士もあそこで死んだ人いっぱいいたんだなあ…。鎌倉で幕府が開かれなきゃとは一瞬思ったけど、どっちみちどこかで何かは起きて滅びたんだろうなあ。諸行無常。2021/08/01