内容説明
安田善次郎は、文字通り無一文から身を起こし、一代で四大財閥の一角を成した立志伝中の人物だ。なぜ、幕末から明治にかけての激動期に、大きな挫折を味わうこともなく、巨富を築くことができたのか。その秘訣を本人自身が縦横に語った記録が本書である。その価値は死後一世紀近く経った現代においても失われていない。蓄財の秘訣から仕事のヒント、銀行経営の手法まで網羅した成功理論の決定版。
目次
第1章 己に打ち克つ方法(欲を制する者が人生を制する;独立独行を目指して―私の出奔物語)
第2章 貧乏から抜け出す実践貯金法(人生を思いどおりにする収入八割生活法;どうすれば貯金習慣を身につけることができるか ほか)
第3章 立身出世の仕事術(下積み時代の心得;着実に出世する方法 ほか)
第4章 銀行家の使命は国の繁栄にあり(私の銀行経営法;実例で学ぶ事業繁栄の要点 ほか)
著者等紹介
安田善次郎[ヤスダゼンジロウ]
1838~1921年。富山藩の下級武士の子に生まれる。少年時代に『太閤記』を読んで発奮し、江戸に奉公に出て商人の道を歩む。日本橋で開業した鰹節屋兼両替商は繁盛し、明治になると日本を代表する銀行へと成長する。晩年には三井、三菱、住友と並ぶ財閥を形成。生涯で70を超える銀行を救済し、「銀行王」と評された。東大安田講堂や日比谷公会堂を寄付したことでも知られる。1921年に別邸を訪れた国粋主義者に刺殺され、その奇跡の生涯を閉じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ☆
アイネット
芸術家くーまん843
作楽
りんふぁ