出版社内容情報
日本語は他の言語に比べて、オノマトペ(擬音語・擬態語)が非常に多い。数千語とも1万語以上ともいわれ、実際、会話でも文章でも非常によく使われる。見たもの・感じたもの、心に思ったことなど、言いたいことのニュアンスを伝えるのに欠かせず、これなくして、もはや会話は成り立たない。日常生活に限らず、医療・介護・スポーツ・児童教育など、さまざまな分野で注目され、効果的に使われている。また、昔から商品・サービス・広告などにもよく利用されている。
本書は、このように実社会で非常に重要な役割を持つオノマトペにスポットライトを当て、特に基本的な語を厳選して取り上げ、マスターをめざす。
表現のスタイルの特徴から、全体を大きく4つのパート(「動詞と一緒に使う」「動作や変化の特徴を表す」「ものの状態を表す・強調する」「心の状態を表す」)に分け、さらに、小テーマを立ててペアやグループに分類、そのうえで一つ一つの語を丁寧に取り上げている。
特にニュアンスの理解を重視。その語が使われる場面の状況・表情の特徴を描いたイラスト、典型的な会話例、使い方の説明、さらに付属の音声を通して、ニュアンスがつかみやすいように構成されている。
【目次】
はじめに
この本の使い方
●PART1 動詞と一緒に使う
《話す・喋る・言う》
《泣く》
《見る》
《飲む》
《笑う》
《寝る》
《降る》
《回す・回る》
●PART2 動作や変化の特徴を表す
《やり方》
《正しく・確実に》
《スムーズ》
《一斉に・一気に》
《少しずつ》
《遅い》
《音》
《不安定》
●PART3 ものの状態を表す・強調する
《水・油》
《触った感じ・見た感じ》
《輝き》
《元の形を失う》
《混乱》
《柔らかい》
《つくり》
《サイズ》
《限界》
《温度》
《料理・味》
《天気》
《体調》
《余裕》
《程度》
●PART4心の状態を表す
《楽しい》
《緊張・不安》
《感動》
《失望》
《不確か》
《驚き》
《我慢の限界》
《怒り》
《混乱》
《後悔・不満》
《気分》
●さくいん
内容説明
数千とも1万以上ともいわれるオノマトペの中から基本180語を厳選。一つ一つの言葉をイラストで表現。使われる状況やニュアンスがつかみやすい。ペアやグループで比較対照しながら、整理して覚えられる。説明文や例文などに対訳が付くので、一人でも安心して学習できる。聞き取り練習とニュアンスの理解に役立つ音声付き。
目次
序章 日本語会話に欠かせないオノマトペ
1 動詞と一緒に使う(話す・しゃべる・言う;泣く ほか)
2 動作や変化の特徴を表す(やり方;正しく、確実に ほか)
3 ものの状態を表す・強調する(水、油;触った感触、見た感じ ほか)
4 心の状態を表す(楽しい;緊張・不安 ほか)
著者等紹介
清ルミ[セイルミ]
常葉大学外国語学部教授。アメリカ国務省日本語研修所専任教官、NHK教育テレビ日本語講座講師、EU‐Japan Centre for Industrial Cooperation日本言語文化研修責任者などを歴任。令和5年度文化庁長官表彰被表彰者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



