出版社内容情報
……これは黒魔術と呼ばれる禁断の魔法です。善良な魂をお持ちのみなさんには少々刺激が強すぎるかもしれませんね。ですが、黒魔術ならば、どんな望みを叶えることも可能です。他人に理解されにくい望みがあれば、このガブリエラの名前をどうぞ思い出されますよう。おたがいにとって有益な取り決めをいたしましょうーーとかく思い通りにならないこの世の中で、欲にまみれた望みを抱くことが罪か、叶えるのが悪か。『杉森くんを殺すには』『アリーチェと魔法の書』で話題の作家が贈る、哀しくも恐ろしいダークファンタジー。
【目次】
内容説明
やぁ、お目覚めかな?ありふれた酒場の舞台にたつ奇術師。人聞きの悪い願いごとを叶えるという彼の名は―
著者等紹介
長谷川まりる[ハセガワマリル]
作家。長野県生まれ東京都育ち。『お絵かき禁止の国』で講談社児童文学新人賞佳作、『かすみ川の人魚』で日本児童文学者協会新人賞、『杉森くんを殺すには』で野間児童文芸賞を受賞
松井あやか[マツイアヤカ]
イラストレーター、デザイナー。岐阜県生まれ。名古屋造形大学卒業。2023年TIS公募、JIA Illustration Award 2023銀賞受賞、2024年度ボローニャ国際絵本原画展入選。現在、名古屋造形大学非常勤講師。TIS会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
46
魔法世界をめぐる改変の不安と希望を描いた『アリーチェと魔法の書』からまさかあの胡乱な黒魔術師ガブリエラが引き抜かれてスピンオフになるとは、おばちゃんはびっくりだが妙齢の少年少女にはあのうさん臭さが人気だったのだろうか?で、面白いんだわこれが♪魔法族の中でも嫌われ者で血族も途絶えそうなガブちゃんは養子(!)の少女二人を連れて奇術師として地方巡業中。格好はスカしてるが全然優雅ではない。客席から不満・恨みオーラを見つけては願いを叶える代償に魂を貰って魔力を永らえる日々。代償の重さがチクリと刺さる。中高学年から♪2026/05/25
Kurara
28
★3 黒魔術の力を借りようとする人は報を受けるわけで。ガブリエラは決して親切や優しさで望みを叶えているわけではございません。そうこれは「禁断の契約」なのであります。短編で読みやすくそしてそして恐怖も感じるダークファンタジーでした。【26.28】2026/04/16
びすけっと
7
2026年4月刊。著者つながり。「アリーチェと魔法の書」のスピンオフ作品かな。ガブリエラは人間の弱さにつけ込み、魂を奪う。確かにダークキャラなのだけれど、魂を売り渡す弱い人間こそがダークだし、邪(よこしま)だし。ガブリエラが銭天堂の紅子さんに思えてきました。各ページのフッタがすてき。ガブリエラの続きも読みたいし、アリーチェの他のキャラの物語も読んでみたい。著者の切り込みは鋭く、読み応えがあります。2026/05/02
鳩羽
4
場末の酒場で奇術を披露しながら、魂を奪う契約を交わしそうな人間を探す黒魔術師ガブリエラ。派手なスーツに紫のステッキ、しずく型のピアスに黒眼鏡と、伊達者のようにも悪魔のようにも見える格好で、復讐や悔しさから人には言えない願いを持つ人間を嗅ぎ当てて、誘惑しにくる。因果応報な人物もいれば、そこまで悪くなさそうな人物もいて、みんないいように弄ばれてしまうのがモヤモヤする。なので対象年齢は少し高めかと。アリーチェの話では、ガブリエラさんカッコいいと思えたが、この本単品では魅力が伝わらないかも。2026/05/23
いなこ
2
場末の酒場で奇術を披露しながら、契約相手を探す黒魔術師のガブリエラ。望みを叶えることと引き換えに契約者が差し出すのは…。取引の内容とその後が気になりサクサク進む。ガブリエラと養女2人の絵から感じる怪しげさが、さらに興味深い。邪道なのは黒魔術師か望んだ者か。小中学生向けではあるが、中々のダークファンタジーでした。2026/05/17




