出版社内容情報
耳の聞こえない少女アイリスは、周囲とコミュニケーションが取れず孤独に漂流するクジラに自分を重ね、救うための秘密の旅に出るが…
【目次】
内容説明
学校になじめない、耳のきこえない少女アイリス。古いラジオを修理してコレクションし、振動で音を楽しむことを趣味にしている。ある日、学校の理科の授業で、ふつうのクジラと周波数の違う声を出すために群れに入れない一頭のクジラのことを知ったアイリスは、そのクジラ〈ブルー55〉を孤独から救うため、居場所を作ろうと策を練り、自分と同じ聾者で周囲から孤立気味の祖母とともに、アメリカ縦断の旅に出る。
著者等紹介
ケリー,リン[ケリー,リン] [Kelly,Lynne]
1969年アメリカ生まれ。児童文学作家、手話通訳者。デビュー作“Chained”(『ぼくと象のものがたり』鈴木出版)で南アジア図書賞、クリスタルカイト賞受賞。本作“Song for a Whale”(『ひとりぼっちのクジラとわたしの歌』)でシュナイダー・ファミリーブック賞を受賞
久保陽子[クボヨウコ]
1980年生まれ。東京大学文学部英文科卒業。出版社で児童書編集者として勤務ののち、翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mipo
3
12歳のアイリスは聾者で母語はアメリカ手話。一方、家族や学校の先生、クラスメイトは聴者で英語話者だ。手話を介しても対話がうまくいかない。そんなある日 学校の授業で、〈ブルー55〉を知る。ほかのクジラと発する周波数が違うため、歌い続けても呼びかけてもだれの耳にも届けられないクジラ。アイリスは同じ聾者のおばあちゃんと、群れに入れない〈ブルー55〉に歌を届ける旅にでる。その中で対話は相互理解だ、と気づきアイリスは成長する。ひとりでいたいといいつつ、他者とつながりたいと願う、子どもらしい“ひとりよがり”が愛しい。2026/05/29
かはほり
1
耳が聞こえないことからクラスメートから孤独感を募らせる主人公が痛々しくて、途中で挫折しそうになったけど、祖母との大旅行の場面から一気に最後まで読むことができた。作者のあとがきによると、この物語に登場する鯨はモデルがあるとのこと。様々な困難の中で、少女の優れた技能が最後の結末で見事に収斂されていくのが小気味良かった。私も本物の鯨や氷河・氷山を見たくなったね。あとこの本の用紙は、めくると2枚重なってしまい、物凄く読みにくかったのが残念。2026/04/09




