出版社内容情報
誰かにとって大切なもの、失いたくないもの、隠したいものを、時の魔法で預かるという不思議なお店「十年屋」。しかしどんな稼業も、長いこと続けていれば、いろんなお客様と出会うものです。時にはよからぬ思いをいだかれることだって……。なにやら不穏な気配ただよう、シリーズ第8巻!
内容説明
誰かにとって大切なもの、隠したいものを時の魔法で預かる不思議なお店「十年屋」。しかしこの稼業も、長いこと続けていれば、いろんなお客様と出会うものです。時にはよからぬ思いをいだかれることだって…
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞受賞、『狐霊の檻』でうつのみやこども賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
挿絵画家。SF、ファンタジーなどの分野で多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
90
十年屋⑧不届き者が多く、十年屋に逆恨みして悪巧みをするも返り討ち▽歌声/ぬいぐるみ/父からの贈り物▽商売としてモノを預かるだけでなく、ちゃんとお客様の要望を考えているところがいいな。おまけの従者たちのお茶会も可愛かった。2025/07/19
かな
43
自分の寿命を1年払ってでも10年間預けたいもの、代償を払って十年屋に物を預けた結果、それが幸なのか不幸なのかは誰にもわからない。不幸になった者の中には十年屋に対する怒りを持つものもいる。そういう連中が手を組みマダム・ゴーラの力を借り十年屋に復讐を果たそうとするが…。マダム・ゴーラも魔法使い並みにしたたかで、復讐者より一枚上手。そして十年屋を怒らすと容赦がない。そんななかエピローグは胸にジーンとくる話で良かった。目次のイラストのギラトさん、ミツへの愛が止まらない。そしておまけの小さな昼食会ほのぼの感満載。2025/03/15
Nyah
37
8巻。大きくて寮に持ち込めないぬいぐるみ🧸は大小屋タケさんに。酷使された歌手の歌声は十年屋に。歌手のマネージャーは報いを受けて報復を誓う。父親からのプレゼントが怖くて十年屋に期限延長して預ける女性。魔法使いに報復を誓う人々への対処。使い魔達の内緒のお茶会。やはり十年屋は癒される。カラシちゃんとマスターに会いたいものです。2025/06/22
hirune
37
魔法街の魔法使い達はそれぞれ個性的ですが、彼らの使い魔達がまたラブリーなんですよ!その中でもやっぱりカラシは群を抜いて愛らしい♡今回は十年屋とトラブルを起こして逆恨みしている悪人達が徒党を組んで十年屋を襲撃しに来ますが、あろう事かカラシの尻尾を切ってやろうなんて、許される事じゃないですよ?十年屋じゃなくても私でも怒りますよ!まぁそんな輩が魔法使いに勝てるわけないですけどね😅2025/05/07
Roko
33
十年屋さんにいろんなものを預けていく人がいます。十年以内に取りに来る人もいれば、来ない人もいます。でも、3回も延長した人もいるのですよ。何かを預かってもらったことで幸せになるはずなのに、時々逆恨みする人がいるのは何故なのでしょう?十年屋さんは無理やり預かってるわけじゃないのにね。 そして、最後の「小さな昼食会」は、魔法使いさんたちのお手伝いをしている「使い魔」たちのための癒しのお時間。こういう時間が持てるからこそ、みんないいお仕事ができてるんですよね。2025/04/05