出版社内容情報
小学4年生の太陽は、ピアノの練習にはげんでる。だけど、いつも同じところでつっかえる。大好きな犬のショコラも、もうそばにいない。友だちになりたいあの子にも声がかけられない。ああ、だめだだめだめだ。ぼくってだめなやつ! ところがある日、目に見えないなにかが太陽の胸をくすぐって……? 「どろぼう猫」シリーズ第2巻。
内容説明
きっと「こいつ」のせいだ。雨雲のかたまりみたいな、ほどけない毛糸のこぶみたいな、やっつけようとしても負けない、しぶといやつだ。そんな「こいつ」が、ある日、大変身!いったいなにがおこったのでしょう。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
晴れの国・岡山で生まれ、現在はニューヨーク州の森の中で暮らす小説家
早川世詩男[ハヤカワヨシオ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
79
一生懸命ピアノの練習をする太陽くん、しかし途中でどうしても上手く行かない、理由は大切な愛犬ショコラを亡くしたことによるもやもやが取れない、そこへやってきたのは、ペットロスによる悲しみのもやもやを取り除いてくれたのはどろぼう猫?間違えずに弾けるようになったのはショコラのおかげと自信をつけた太陽くんなのでした。2024/10/05
よんよん
31
児童書っていいなぁ。優しい文章であっという間に読めるんだけど、とっても深くておもしろい。どろぼう猫が太陽君の心の中のモヤモヤを盗んでいった。それで太陽君は悲しい思いから脱出して自信をもってピアノを弾けるようになった。仲良くなりたいと思っていたすずらんちゃんとも話せて。2024/10/23
あさみ
11
児童書コーナーより。シリーズなのを巻末で知りましたが、こちらから読んでも大丈夫です。ピアノコンクールで弾く課題曲を練習する太陽。いつも同じところで失敗してしまう。胸の中にあるもやもやが原因だと自分でも気付いてる。これの正体は?さらっとおばあちゃんのこと描かれてるけど、とても個性的。悲しさも辛さも優しさで成長していく姿が描かれてます。2024/10/11
杏子
8
シリーズ続編。ペットロスって言葉がよぎった。この家族はいいな。夫婦で料理。ピアノが弾けてよかったけど。雨粒ひとつくらい違った演奏とは。詩的な表現。2024/09/30
kyonkyon
3
やっと間違えずに弾けるようになったピアノ。なのに母さんの感想は「上手に弾ける事と、人を感動させる演奏は違う」と言われてしまう。そうなのよね、音楽に限らず言えること。2024/09/30