出版社内容情報
「短編小学校」は、ある学校の、あるクラスに通う子どもたちを主人公にした、短編集です。今回は、池のほとりにたつ小学校の6年2組の子たちの話。この池、実はちょっと”いわくつき”で、おかしなことや、みょうなことが起こります。あなたにも、あとからふりかえると「あれは一体なんだったんだろう」と思うようなこと、ありませんか?
内容説明
「短編小学校」は、ある学校の、あるクラスに通う子どもたちを主人公にした、短編集です。今回は、池のほとりにたつ小学校の6年2組の子たちの話。この池、実はちょっと“いわくつき”で、おかしなことや、みょうなことが起こります。あなたにも、あとからふりかえると「あれは一体なんだったんだろう」と思うようなこと、ありませんか?
著者等紹介
吉野万理子[ヨシノマリコ]
作家、脚本家。2005年『秋の大三角』で第1回新潮エンターテインメント新人賞、『劇団6年2組』で第29回、『ひみつの校庭』で第32回うつのみやこども賞、脚本ではラジオドラマ『73年前の紙風船』で第73回文化庁芸術祭優秀賞を受賞
丹地陽子[タンジヨウコ]
イラストレーター。三重県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒。書籍や雑誌の装画や挿絵、広告のイラスト等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
21
児童書。不思議なことが起こる小学校の短編集。おもしろかった。2024/11/20
信兵衛
16
シリーズ第5弾。 今回は、不思議なこと尽くし。 仕掛けのある不思議なこともありますが、本当に不思議な出来事も多い。 それだけに、本シリーズの中でも特に本短編集には惹きつけられます。2024/07/31
雪丸 風人
13
6年編2作目はSFテイストが濃厚。タイムスリップあり、幽霊あり、超科学ありの自由自在ぶり。とはいえ、軽いだけではなく戦争の哀しさや障害の苦悩のような重厚なテーマもきっちり盛り込まれていましたよ。最もグサリときたのは、戦争は終わったと告げた子どもに対して「この世界に、本当に戦争はもうひとつもないのかい」と聞き返した謎めいた老人のことば。事故で脳障害になった老女から漏れ出す記憶も鮮烈でした。面白さという点では、作家業の未来を描いた話や便利アプリの思わぬ顛末を描いた話を推しますよ。(対象年齢は11歳以上かな?)2024/07/03
そうたそ
7
★★★☆☆ 今作は「なぞめいて」というタイトルにもあるように、少し不思議な話が収められている。同じような話ばかりかと思いきや、作品ごとに少しずつ違うテーマが楽しめるのがこのシリーズの面白いところ。2025/03/07
イカまりこ
5
今度の舞台は池の近くの小学校。この池が不思議の発信地になってる。池が光ると今じゃない時代の人たちがやって来る。そんな噂が信じられてるので、ちょっとやそっとの異変では怖がらないのが凄い。この子いい子だなぁって思った子の事を好きな子がいたり、お話の繋がりが楽しい。防空壕の幽霊たちに、戦争は終わったと伝えてあげる勇気に感動したが、幽霊の言葉がグサッと刺してくる。世界では戦争がまだ続いているんだもんね。戦争をどうやってなくせるか、すっかりなくなったらまた教えに来ますって宣言する姿に涙が滲んだ。3組の話も出るのか?2024/07/15