出版社内容情報
時は平安時代。主人公は、当時の大ヒット小説(そしていまも世界中で読み継がれている世界最古の長編小説)『源氏物語』を書いた偉大なる作家、紫式部、の娘、賢子14歳。母とは正反対の勝ち気な性格で、母を超えるエリートになることと素敵な恋を夢見て、宮仕え(高貴な方々の身の回りのお世話をする仕事)に初挑戦! ところが…? さぁ、恋に事件に大騒ぎの平安ラブコメディ、はじまり、はじまり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
備忘録:娘の方が詳しい時代なので、彼女が楽しむかな?と思って取り寄せたのですが、パラ見程度。ご贔屓が登場しないとムッツリ。そう?オカンはイキのよい女の子は大好き!かわいらしい挿絵とともに女子の活躍を楽しみました。2023/11/08
史
6
ヤングアダルト向けの平安時代。かと思いきや絶妙な緊張感がある。それでいてロマンスの部分もなかなか濃ゆいものでございましょうか。大河ドラマの影響で平安時代ものに興味が出てきたからこそ、数多くの諸々の解釈を楽しめるのです。この本もまた数多くある解釈を丁寧に味わうことができます。好きですねぇ。2024/08/03
Y...
2
紫式部の娘である賢子の三部作の第一巻。まず本作品ペガサス文庫の大きさは新書サイズで一般の文庫より大きいです。イラストはティーン向けで残念な仕上がりです。しかし、作品は面白いです。氷室冴子さんの「なんて素敵にジャパネスク」の瑠璃姫を思い出しました。作者の篠綾子さんの歴史小説は何冊も読んでいますが本作品も読みやすく一気に読めます。2023/10/11