出版社内容情報
霧に満たされた黄昏横町2丁目。そこは、十年屋のご近所さんでもある、魔法使いたちが住む町です。緑の芝生に建てられたサーカスのテントのような家は、お天気の魔法使いビビの家。そのおとなりで、瓶の中に封じ込められたヨットに暮らすのは、封印屋のポーさんです。おや? これからビビとポーさんのお茶会が始まるようですよ。さて、魔法使いたちはどんなおしゃべりをするのでしょう。ビビはポーさんとツルさんの恋の行方を聞きたくてうずうずしている様子です。「十年屋」シリーズ特別編第3巻は、ビビとポーさんがお茶会で語った、7つのお話をお届けします。
内容説明
さぁ、ビビとポーさんのお茶会が始まります。魔法使いたちは、いったいどんなおしゃべりをするのでしょう。ビビは、ポーさんとツルさんの恋の行方を聞きたくてうずうずしている様子です。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞受賞、『狐霊の檻』でうつのみやこども賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
挿絵画家。SF、ファンタジーなどの分野で多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
YA出版会の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
123
十年屋シリーズのスピンオフ作品で、今回はお天気やのビビと封印屋のポーさんの話が7つ収められています。本当にキャラクターが面白く老人のわたしでもいつも楽しんでいます。二人がお茶会でお互いの話を始めるところから、この二人の生い立ちまでが語られています。二人の家がともに面白く表紙にカラフルに書かれています。今後も続けてもらいたいシリーズです。2023/08/31
ままこ
87
お天気屋のビビは封印屋のポーさんにお茶会に招待されワクワク大喜び。お互いどんなお客さんがどんな願い事をしたかを話し出す。「臆病な心」のクラの話は身内が酷すぎるな!願いを叶えたとはいえポーさんの複雑な心境もわかる。ビビも意外な過去があったんだね。自由を手に入れられてよかった。ポーさんの恋バナの話はほのぼの。色々と繋がってたんだね。お茶会に出された食べ物がどれもおいしそうだった。今後も魔法街の住人たちのお話が楽しみ。2022/02/04
ぶんこ
71
十年屋の世界での魔法使いたち。その中のお天気屋ビビと封印屋ポーさんのお話。お隣どうしでも話したことがなかった二人。ポーさんがビビをお茶会にご招待。そこで美味しいお菓子とお茶を楽しみながらの、お互いが依頼された案件での、特に思い出深い話を披露しあいます。嫉妬やネグレストといった辛い話からトマト嫌いやイモリとお庭の素敵な話と続き、最後はビビが黄昏横町にやってきた話と、ポーさんとツルさんの恋のお話。ビビがお天気屋になれて本当によかった。見つけ屋のミンネさん、ありがとう。これからも十年屋の世界、楽しみなんだぞ。2022/02/12
hirune
53
十年屋のある魔法街に隣り合わせに立つ封印屋とお天気屋、その2人がお茶会をしながらお互いのしてきた仕事の話しを披露し合っています。ほんわかする話にもちょっと苦い毒を忍ばせていたり 必ずしもハッピーエンドじゃなかったりする廣嶋さんテイスト。お天気屋ビビを見つけた見つけ屋ミンネさんと封印屋ポーさんの壊れた家をステキなボトルシップの家に作り直した作り直し屋のツルさんがかっこ良かったです♪2022/03/02
Nyah
49
霧に満たされた黄昏横町2丁目は魔法使いたちの住む町。お天気の魔法使いビビと封印屋のポーさんはお隣同士。ある日ポーさんから、ビビにお茶会のお誘いが。二人は自分にきた面白い依頼を交互に話していきます。‥守秘義務はないのかな。恋敵を霧に迷わせる依頼、トマトの封印、熱中症になったカルルさんが心配したケルル虹竜、マダム・ゴーラ、ビビが魔法使いになった時の話、ポーさんとツルさんの恋のなれそめは苦手意識からのギャップ萌え。/今回は十年屋さんはほとんど出ず、執事猫カラシちゃんのお菓子も簡単な紹介だけ。続き出ないかな。2022/01/16