出版社内容情報
4年1組の飼育委員に選ばれたのは「いきもの博士」のアキラ。デパートで買った鈴虫を何百匹にもふやしたとか、2歳ですでにチョウやクモの種類を正確に言い当てることができたとか、金魚すくいでとった金魚を30センチにまで育てあげたとかいう数々の伝説をもち、いきもののことならだれにも負けないアキラ。クラスの空気を読むのはちょっと苦手だし、飼育委員になれたことをうれしがっているそぶりも見せないけれど、そんなアキラには、まだだれも(本人とその家族以外は)知らないひみつがあって……。読めば明日の学校がちょっと楽しみになる、「青空小学校いろいろ委員会」シリーズ第2巻。
内容説明
四年一組の飼育委員にえらばれたのは、数々の伝説をもつ「いきもの博士」のアキラ。虫や動物にかんすることならだれにも負けないけれど、空気を読むのはちょっとにがて。そんなアキラにはまだだれもしらないひみつがあって…。
著者等紹介
小松原宏子[コマツバラヒロコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。児童文学作家。大妻中学高等学校英語科講師。多摩大学グローバルスタディーズ学部講師。家庭文庫「ロールパン文庫」主宰
あわい[アワイ]
東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後イラストレーターに。Web広告、書籍・雑誌の装画や挿絵、似顔絵などの制作を手がける。誠文堂新光社イラストノート誌「第14回ノート展」準大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
人気シリーズ、今回はちょっとスペクトラム気味な動物好きの男の子です。やさしい担任の先生が交通事故、という設定に胸がチクリ。娘の去年の担任の先生も交通事故で足を骨折し、リハビリも済んだのに急に亡くなられたから…。娘はパラ見程度。理由は少し幼すぎるからとのこと。なるほど、4年生が主人公の本は、娘も2,3年生の頃読んでいたっけ…。そういえばあれほど好きだったつばさ文庫も読むものが少し変化してきたのは、主人公たちが年下になったからかもしれません。面白いなあ。2023/11/22
ぶんこ
34
生き物に詳しいアキラ君は飼育委員になりました。嬉しいのですが、最初の委員のお仕事の日、担任の先生が入院して教室中バタバタ。アキラ君は委員のお仕事が頭から抜けてしまいます。怒った6年生山本さんはエサなどの必要な物を押し付けて帰ってしまいます。アキラ君、いつもと違うことが起きると頭真っ白になってしまうようです。読んでいて辛かったです。誰か助けてあげて。普段から「ありがとう、ごめんない」が言えなくて友だちがいなかった。言葉は大事ですね。お母さんがアレルギーだったのもアキラ君には可哀想。災い転じて福となす。2023/08/05
小紫
13
親戚の子のおすすめで読んでみた一冊。主人公のアキラは生き物博士と呼ばれていて、それを自分としてはとても恃みにしているのですが、実際のところ人間を含む生き物とうまく付き合えません。空気が読めずに、持てる知識をひけらかしてしまうのです。まぁ〜成長過程の一コマと見るべきか、あるいは何らかの名前がつく疾患か、とオトナ目線ではみてしまいますが、当事者の子供としてはアキラがだんだんと周りとなじみ、クラスの皆と仲良くなれていく姿にホッとすることでしょう。とにかく生きていく上で、「ごめん」「ありがとう」は大事ですよね。2022/03/22
piyちゃん♡
7
シリーズの「給食委員はアイドル」が面白かったから読んだ! 「ごめんなさい」と「ありがとう」の大切さに改めて気付かされた。 これからも頑張れシークイーン!2022/07/08
ゆうぴょん
4
小5娘。自分の大好きな知識(動物のこと)はとっても得意だけど周りと上手く付き合えないアキラのお話。 こんな男子いるよなぁと思う。子供たちの中でどう振る舞うべきか、それを学ぶ場でもあるんだよなぁ、学校って。 大人でも基本なんだけど「ありがとう」と「ごめんなさい」の一言は大切ですね。2022/07/09