銀をつむぐ者〈下〉スターリクの王妃

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銀をつむぐ者〈下〉スターリクの王妃

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784863895553
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

イリーナは成り上がり公爵の令嬢。器量よしではないが、稀少なスターリク銀の装身具を身につけると、不思議な美しさを放つ。美しい皇帝のもとに嫁いだが、その皇帝には魔物が取り憑いていた。
スターリクの王国にとらわれたミリエムと、恐ろしい魔物と対峙しなければならないイリーナ。
苦境に立つ娘たちは、手を結び、知恵を絞り、難局を乗り越えようとする。そして、冬を終わらせるための火と氷の戦いがはじまる。
それぞれの娘たちの物語が、まるで糸を紡ぐように、大きな一つの物語に絡み合っていく、壮大なファンタジー。

内容説明

公爵令嬢イリーナは、器量よしではなかった。けれども異界の銀を身につけると、神秘的な美しさを放つ。父親の思惑どおり皇帝のもとに嫁いだものの、その皇帝には魔物が取り憑いていた。スターリクの王国に連れ去られたミリエムと、恐ろしい魔物と暮らさなければならないイリーナ。さらには、大酒飲みの父親を殺した弟と逃亡生活を続ける、農家の娘ワンダ。苦境に立つ娘たちは、知恵を絞り、手を結び、心を通わせ、難局に立ち向かっていく。

著者等紹介

ノヴィク,ナオミ[ノヴィク,ナオミ] [Novik,Naomi]
1973年ニューヨーク生まれ。ブラウン大学で英文学を学んだ後、コロンビア大学でコンピューター・サイエンスを学び、『ネヴァーウィンター・ナイツ』などのRPGゲームの開発に携わる。2006年『テメレア戦記1 気高き王家の翼』で作家デビュー。もっとも優秀なSFファンタジーの新人作家に贈られるジョン・W・キャンベル賞や、コンプトン・クルック新人賞を受賞、その後ベストセラー・シリーズとなった。2016年『ドラゴンの塔』が、投票によってその年最高のSFファンタジー小説に贈られるネビュラ賞を受賞。同時にヒューゴー賞にもノミネートされた。現在、ニューヨーク市に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆみねこ

71
スターリクの王国に連れ去られたミリエム、魔物が取り憑いた皇帝に嫁いだイリーナ、大酒飲みの父親を殺してしまった弟と逃げるワンダ。3人の娘たちの運命が絡み合い氷と火の戦いが始まる。壮大なファンタジー、娘たちは自分の力で幸福をつかみとる。銀を金に変える、その意味は戦いの中で明らかになって行く。面白かったです!ティーンズコーナーにあったので、中学生以上向けかな。2020/04/09

星落秋風五丈原

24
後半は大スペクタクルでした。語り手こんなに増やす必要あった?2020/07/26

あおでん@やさどく管理人

21
それぞれの視点で描かれてきた物語は次第につながり、2人の王と「氷と炎」の戦いに巻き込まれていく。愛するものたちのいる国を守るために使うのは知恵と契約の力。登場するアイテムがきれいに伏線となっていき、戦いとその後の展開へ。難しい部分もあるが、それを補って余りある面白さ。2023/03/09

もち

12
「冬の最初の日に、あたしをさがして」◆人間の摂理が通じない氷の世界で、ミリアムは無謀な契約条件に挑む。炎の魔物を擁する皇帝を相手に、イリーナは銀の力で対等以上に渡り合う。姉弟の逃避行が絡み、少女たちの軌跡は、境界を跨いだ決戦へと縺れ込んでいく。■山場を迎えた後も物語は続き、裏の、真の戦いを経て、万感極まる大団円へ。凍てつく旋風と灼き薙ぐ烈風から成る物語が、こんなに暖かい終幕へ辿り着くとは。世界も人もひっくるめて、好きにならない訳がない。2022/11/14

桐ヶ谷忍

12
イリーナが嫁いだ皇帝は炎の魔物を身に宿していた。スターリクの王妃となったミリアム、皇后イリーナ、貧しい農家の娘ワンダは、冬を支配するスターリク王と炎の魔物の相打ちを狙って引き合わすが…。もう陶然とするほど面白かった!それぞれの不幸な娘たちが、それぞれの境遇から脱するため、そうとは知らず、あるいは相談しあい、幸福への道を見いだし、最後は最高のハッピーエンド。絶賛に値する傑作でした!2020/12/06

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