静山社文庫<br> 名探偵クマグスの冒険

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静山社文庫
名探偵クマグスの冒険

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784863892026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

時は19世紀末。各国のスパイやギャングが跋扈するロンドンで、若き日の南方熊楠が遭遇する奇っ怪な事件。政治的陰謀も、ケルト伝説の怪物も、クマグスが博覧強記の知識で謎を看破し、豪胆な行動力で決着をつける! 虚実を巧みに織り込んだ博物学的エンターテインメント。

著者紹介
1951年横浜市に生まれる。国学院大学卒。同大博物館学研究助手、編集者を経て執筆活動に入る。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。90年『人造記』等で直木賞候補になり、94年『大砲松』で第15回吉川英治文学新人賞受賞。2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞受賞。近著に『青銭大名』(朝日新聞出版)、『本朝甲冑奇譚』(文藝春秋)など。

内容説明

時は19世紀末。各国のスパイやギャングが跋扈するロンドンで、若き日の南方熊楠が遭遇する奇っ怪な事件。政治的陰謀も、ケルト伝説の怪物出現も、クマグスが博覧強記の知識で謎を看破し、豪胆な行動力で決着をつける。虚実を巧みに織り込んだ博物学的エンターテインメント。

著者等紹介

東郷隆[トウゴウリュウ]
1951年横浜市に生まれる。国学院大学卒。同大博物館学研究助手、編集者を経て執筆活動に入る。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓職ぶりはつとに有名。90年『人造記』等で直木賞候補になり、94年『大砲松』で第15回吉川英治文学新人賞受賞。2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アーチャー

10
なかなか文庫にならなかったが、出版社を変えてようやく文庫化。19世紀末のロンドンを舞台に、怪事件を南方熊楠が探偵となって解決する連作集。その怪事件が政治がらみや、怪物伝説が絡んだりとバラエティに富んでいて面白い。ただ、描かれた熊楠が好きになれるかどうかで、本作の好き嫌いはかなり別れるかとは思いますが・・・。2013/03/18

timeturner

5
知の巨人(怪人)とでもいうべき南方熊楠の博覧強記ぶりと共に、ヴィクトリア朝ロンドンの空気を感じられてツボだった。ただ史実に忠実すぎるせいか短編だからか、個々の事件がちんまりしているのが少し残念。フィクションなんだからもっとはっちゃけていてもよかったのに。2018/11/17

鳥義賊

3
日本が世界に誇る知の巨人南方熊楠と歴史小説のオールラウンダー東郷隆の繰り合わせは、今年風にいうと「ベストマッチ!!」。読み終わってから表紙をみると「なるほどな」とニヤニヤしちゃいます。2017/09/18

1
大物博物学者にして明治の変人代表南方熊楠を探偵役に据えた探偵小説。推理小説ではなくて探偵小説であります。「冒険」のタイトルに相応しく十九世紀末の大英帝国を舞台にオカルトまがいな犯罪あり、国際謀略物あり、虚実を巧みに繋いだ物語は全体に活劇調。その分、証拠を揃えて推理する、というミステリらしさを期待すると物足らないかも。全六編収録、いずれも五十~六十ページで、それぞれ最後の数ページの急展開でどたばた解決なのも何だか呆気ない。異国にいながらどこまでも日本的なクマグス先生が実に「らしくて」楽しいです。星3つ。2018/02/26

Susumu Kobayashi

1
倫敦にいる若き日の南方熊楠がさまざまな事件に遭遇するが、持ち前の天才的な記憶力と洞察力を駆使して解決していく、6つの短編を収録している。南方熊楠について或る程度知識のある人にとっても面白い読み物になっている(禿頭と書かれているが、まだ後年のようにはなっていないのではと疑問を抱いたが)。大英帝国の首都倫敦の描写も優れていて、読んでいる間、あたかも自分が当時の倫敦にいるような気分さえ味わうことができるだろう。2013/10/02

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