出版社内容情報
少年シャーロックは、奇妙なうわさを耳にします。死人が出た家の窓から、不思議な黒い煙がたちのぼった!? 真相解明に乗り出したシャーロックは、やがて、国家をゆるがす闇の組織の陰謀にたどりつきます。若きホームズの冒険を描くシリーズ。既7巻
内容説明
ある事情で夏休みをおじの家で過ごすことになった少年、シャーロック・ホームズは、その町で家なき子・マティと出会う。マティは町で見た奇妙な光景をシャーロックに打ち明けた。ある家から死人が出たが、亡くなる直前、その家の二階の窓から不思議な黒い煙がたちのぼるのを見たという。真相の解明に乗り出したシャーロックは、やがて、国家をゆるがす闇の組織の壮大な陰謀にたどりつく―。自他ともに認めるコナン・ドイル・マニアが贈る、かの名探偵の最初の事件。
著者等紹介
レーン,アンドリュー[レーン,アンドリュー][Lane,Andrew]
作家であり、ジャーナリスト。そして、根っからのシャーロック・ホームズ・ファン。イギリス、ハンプシャー州在住
田村義進[タムラヨシノブ]
文芸翻訳家。1950年、大阪市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橋川桂
10
シャーロック・ホームズの少年時代を描くパスティーシュなんだけど、普通にヤングアダルトむけ冒険サスペンスとして面白い。シャーロキアン的には、いくつかのくすぐり(後年蜜蜂研究に没頭することになる遠因とか)をのぞいて、ちょっと物足りないかも。まだまだ後のあのホームズになるずっと前、ということなんだろうけど、推理力より好奇心と行動力が前に出てる感じ。2018/05/30
杏子
10
シャーロック・ホームズの少年(14歳)の頃という設定で書かれた新しいシリーズ。本家がホームズと姓で呼ばれているのと違って、名前のシャーロックと呼ばれているところが新鮮な感じだった。単なる推理物でもなく、冒険につぐ冒険。けっこう人も死んじゃってる。子ども向けとあなどるなかれ。14歳と言えど、沈着冷静でいながら、大胆な行動も辞さない主人公。さすが未来の名探偵。続巻も気になる。2013/08/13
ぽま
10
14歳の時のシャーロック・ホームズの姿を描いた作品。しかしそれに留まらず、正典群にリンクしている描写がかなり含まれている。後の時間軸である正典と同様の推理方法を展開していたり、引退後の養蜂家としての人生設計の理由を匂わせていたりと、パスティーシュとしての端々の描写が非常に丹念。余談ですが、シャーロックが想像以上に危険な目に遭っていくため、本当に諮問探偵として開業できるまで生き延びられるのか、心配になってしまいました(笑)2012/10/06
ヨクト
9
コナン・ドイル財団公認作品であるということで読んでみましたが、ちょっと違ったかなというのが率直な感想です。まず本家ホームズは相棒ワトソンの記録という形式で書かれているのでホームズが何を考えているのかわからない、それがホームズの魅力の一つだと感じている。本作品はホームズ視点のため心理描写があり、なんか魅力の部分が削られちゃったかな。しかも女性嫌いであるホームズが恋愛要素的なものまであったし、それは野暮でしょう。そして少年時代だからという理由でいいのかわからないが、行き当たりばったりな展開ばかりで推理なし。2012/10/01
しのざわ
8
[図書館本]実は原作のコナン・ドイルのシャーロック物語を呼んだことはなかった。 けど作者のアンドリュー・レーンの経歴を見て読んでみようと決めた。 ドイルを尊敬していて自分で10代のシャーロック・ホームズを描きたいと、財団の協力を得てこのシリーズを執筆。 シャーロックへの愛がある人ですもの。 面白くないわけないと思う。2014/02/25
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