内容説明
スイスに暮らすおばあさまのもとへ遊びにきた仙は、ある夏の日、葉っぱに書かれた“風のたより”を受けとります。そこには「どうぶつさいばんをします しゅっとうしてください」とありました。満月の夜、愛犬のズードルといっしょにペガサスに乗り、仙は裁判所へとむかうのですが…。世界的画家バルテュスが見た夢をもとに自らも画家である節子夫人が初めて描いた絵物語。
著者等紹介
ローラ,節子・クロソフスカ・ド[ローラ,セツコクロソフスカド][Rola,Setsuko Klossowska de]
東京生まれ。1962年、上智大学フランス語科在学中に画家バルテュスと出会う。1967年、結婚。ローマのアカデミー・ド・フランス館長職にあったバルテュスを支え、退任の77年までをローマの公邸メディチ館に暮らす。70年代より自らも画家として活動を始め、欧米で個展を開催。2001年にバルテュス没、翌年、バルテュス財団発足とともに名誉会長に就任。2005年、ユネスコ「平和のアーティスト」の称号を授与される。随筆家としても活躍。スイス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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