出版社内容情報
尾張徳川家に、御畳奉行の顔をもつと同時に驚異の日記魔がいた! その裏で、尾張柳生の秘剣の術をもって、藩の危機に立ち向かう!
内容説明
生類憐愍の令を発布して、世を混乱に陥れた五代将軍網吉の御世、将軍後継をめぐって暗闘を続ける徳川御三家…。不審火の続出する尾張藩で、御畳奉行・朝日文左衛門は大殿さまに極秘任務を託される。藩内に漂う不穏な臭いに、文左衛門の驚異の勘力が猛然と動きだす!そんな折、一刀のもとに斬殺された犬猫の死骸が各所で発見される。忍びのしわざか…藩の存亡を懸けた影の戦いがはじまる!シリーズ第一弾。
著者等紹介
池端洋介[イケハタヨウスケ]
1957年、東京都に生まれる。出版社勤務を経て、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へたれのけい
1
初の池端作品(たぶん)。人物名が似たり寄ったりで分かりづらいな。が、山場はテンポ良く、ちょっとお笑いありで楽しめました。時代劇もお笑い要素があるのが好きです。「ぶらり信兵衛」とか。次回作に期待!2013/08/23
Crystal.B
0
名君(と言われる)吉宗が陰謀アリアリの策士で、柳沢が吉保がけっこういい人に描かれているのが、妙に新鮮。吉宗がお庭番を使いこなしていたという裏面史はあまり、出て来ませんが、紀州時代に取った杵柄だったんだなと納得。藪太郎があまり出て来なかったけど、祖父の光友がいい味、出してました。江戸時代を舞台にしたコメディだと思えば、おもしろかったです。2017/01/16
italiaria
0
★★★☆☆ 色々な役割があるものだと関心。でも、民間を働かせて官がその上前をはねる、という構図がどうどうと認知されていた江戸時代。これが日本の仕組みの原点だとすると情けない気もする。2009/12/02