Woman’s Best 韓国女性文学シリーズ 15<br> まぶしい便り

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Woman’s Best 韓国女性文学シリーズ 15
まぶしい便り

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863856837
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

悲しみのトンネルの先にあふれる明るい光のように
長い時間を経て届いた切ない和解の挨拶

「遠い国や長い歴史を超えて、封印していた恋の秘密が解き明かされるとき、私たちはきっと前よりも少し成長している。」
――島本理生(小説家)

「孤独はそのほかの透明な感情とどれだけ似ているのか、または似ていないのか、噓と物語がどこで絡み合い、また解きほぐれていくのか。美しくも強烈な発信である本書が、着信と返信によって次なる物語を生むことだろう。」
――チョン・セラン(小説家)


美しい文章とあたたかなまなざしで描くペク・スリンの初長編にして最高傑作

派遣看護師としてドイツに渡っていた伯母を頼り、母と幼い妹とともに西ドイツに移り住んだヘミ。悲劇的な事故により心に傷を負ったまま、孤独な日々を過ごすヘミだったが、伯母と同じ派遣看護師のおばさんたちの子どもであるレナ、ハンスと過ごすうち、徐々に日常を取り戻していく。ある日ハンスから、再発の可能性がある大病を抱える母親・ソンジャの初恋の相手を探してほしいと頼まれる。ソンジャおばさんの日記を手がかりに捜索を始めたヘミだったが、急遽家族で帰国することに。
大人になったヘミは、ある日、大学時代にほのかな恋愛感情を抱いていたウジェと偶然再会する。彼との会話をきっかけに、ヘミは再び、ソンジャおばさんの初恋の相手探しを再開する。



<訳者あとがきより>
本作に使われている最大のモチーフに、「派独看護師(訳文ではドイツ派遣看護師)がある。韓国は一九六〇年代の失業問題と外貨不足を解決するため、海外への人材輸出を決めた。その一環として西ドイツに派遣されたのが、一万人を超える看護師と准看護師である。(略)作中で、大人になった主人公は一見、「いま」から逃げるように派遣看護師の資料探しに没頭する。しかし子ども時代にドイツでその姿を目の当たりにしていた主人公には、彼女らにあてはまる言葉が「愛国」「犠牲」「哀れな先人」などとはとうてい思えない。そこにあったのはだれかの視点でひとくくりに俯瞰できるような人生ではなく、一人ひとりがまぶしいほどに美しく生き抜いている姿にほかならなかった。そしてそこには、著者の、そうであったはずだという思い、そうであってほしいという祈りがある。


【著者プロフィール】

ペク・スリン(白秀麟/백수린)

短編小説「嘘の練習」(2011年京郷新聞新春文藝)でデビュー。2015年、2017年、2019年若い作家賞、2018年文知文学賞、李海朝文学賞、2020年現代文学賞、韓国日報文学賞。著書に短編集『惨憺たる光』『夏のヴィラ』(書肆侃侃房刊)『フォーリング・イン・ポール』、掌編小説『今夜は消えないで』、中編小説『親愛なる、親愛なる』、エッセー『やさしい毎日毎日』『とても久しぶりに幸せだという感じ』、近刊に『春の夜のすべて』などがある。



【訳者プロフィール】

カン・バンファ (姜芳華/강방화)

岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法律学科、梨花女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作科博士課程修了。梨花女子大学通訳翻訳大学院、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー、同院アトリエなどで教える。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。和訳書にペク・スリン『惨憺たる光』『夏のヴィラ』、チョン・ユジョン『七年の夜』『種の起源』、キム・チョヨプ『地球の果ての温室で』『派遣者たち』『惑星語書店』など。児童書の韓訳も手掛ける。著書に『일본어 번역 스킬(日本語翻訳スキル)』(共著)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイティ

30
1960年代、韓国の国策で派遣看護師としてにより西ドイツに渡った伯母を頼って、母と妹とドイツに移住したヘミ。現地の友達ハンスから、母ソンジャの初恋の人を探すよう頼まれる。当時の日記を手掛かりに推察を進めるも、人物特定できないまま韓国に帰国することに。物語はドイツ時代と、大学時代の同級生と仲を深めていく現在のヘミが交互に描かれる。設定はありがちだが、嘘や孤独、喪失感を抱えて生きる一人ひとりにスポットを当て、小さなことにも丁寧に向き合う誠実さを感じさせる文章がずっと心地よかった。タイトル通りの爽やかな読後感。2025/08/12

naff1968

6
他人のことなんてほんとうにはわからない。印象と、言葉の断片だけでついつい決めつけてしまうけれど。このやさしくて、悲しくて、そして美しい物語に猛省を促されてる気がします。2025/08/06

nekomurice

1
叔母さんの存在、ソンジャおばさんのお手紙が良かった。2025/08/27

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