内容説明
恋人と母を自動車事故で失った何景城は、物語のなかで彼女たちを生かしたいと、二人が登場する小説をインターネットで発表していた。ある日、謎の組織「ワラビ」から声がかかり、人生の台本を書く「脚本家」として組織に加わることになる。病気のため車椅子になった林雨〓は、順風満帆な羅夫人の人生をサンプルとし新しい人生を生きようとするが、彼女が亡くなったと聞き…「トラックを駆ける女」。事故死した恋人の劇団仲間、劉筱漁が事故のあと劇団を去り、借金のためナイトクラブで働いていると知った何景城。「ワラビの部屋」の話を持ち掛けるのだが…「マクベス夫人」。など。手に入れた人生は正しかったのか。恋人の死は偶然ではなかったのか。ワラビの部屋とは…。依頼者たちの人生が交錯していくミステリー仕立てのファンタジー小説。
著者等紹介
林庭毅[リンティンイー]
1986年、台中生まれ。作家
明田川聡士[アケタガワサトシ]
1981年、千葉県生まれ。獨協大学国際教養学部准教授。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は華語文学・華語映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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