内容説明
空を仰ぎ、星をかぞえ、時代の朝を待った尹東柱(1917‐1945)。自選の19篇を中心にした日韓対訳選詩集。韓国で最も愛される澄明な詩群。詩人の生涯を詩と写真でたどる旅。尹東柱の弟が訳者と共に兄の詩心をたどり、一字一句熟慮した日本語訳を読者へ。
目次
序詩
自画像
少年
雪降る地図
帰って見る夜
病院
新しい道
看板のない街
太初の朝
また太初の朝
夜明けがくるときまで
怖しい時間
十字架
風が吹いて
哀しい同族
眼を閉じてゆく
もうひとつの故郷
道
星をかぞえる夜
いとしい追憶〔ほか〕
著者等紹介
尹東柱[ユンドンジュ]
1917年12月30日、旧満洲の北間島(現・中国延辺朝鮮族自治州)生まれ。1941年ソウルの延禧専門学校(現在の延世大学校)を卒業。1942年日本に留学。東京の立教大学を経て、京都の同志社大学在学中の1943年に治安維持法違反(独立運動)の容疑で捕えられ、懲役2年を宣告される。福岡刑務所に収監され1945年2月16日に獄死した。1948年遺族と友人たちにより、尹東柱が遺した詩集『空と風と星と詩』が出版された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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