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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
65
ロシアに限らず文学史の本の類いはあまり読まない。といいつつ、吾輩のロシア文学嗜好は19世紀で止まっている。本書の第5章までは、若い頃は読み浸っただけになじみがある。ゴーゴリ、ゴンチャロフ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフらは再三再四読んできた。他にも、プーシキンやガルシンなど。2025/11/25
はっせー
59
最近ロシア文学を読む機会があるため本書を読んでみた。読めて良かった作品であった。著者の松下さんはロシア文学の研究者兼翻訳家のかたである。そんな松下さんがロシア文学と出会ったきっかけから始まり、ゴーゴリーやドストエフスキーといった作家の作品について考察する話である。ロシア文学を悪への深い考察文学と話している。私なりに感じたのは、この悪は、誰しにもある見て見ぬふりをしたい感情だと思った。人によって態度を変える。自分の苛立ちをぶつけたいという感情などなど。ロシア文学は劇薬やもしれない。2024/08/16
マリリン
42
文体が硬派な感じは意外だったが、著者の経歴と共に語るロシア文学は熱感がある。既読作品は再読したくなり、未読作品は読みたくなる危険な本。第7章の不可能性の怪物は直近で読んだアムレーエフ「穴持たずとも」。読了後の霧が晴れた感あり。第11章の、可能性としての女性文学は著者の思わぬ一面を知った。トルスタヤ「クィシ」・スタロビネツ「むずかしい年ごろ」は気になる。ザミャーチン「われら」と、ゴンチャロフ「オブロ―モフ」は読みたい。松下訳で読むソローキンの作品は相思相愛なのかと思うくらい文体が美しく妖艶な感じがする。 2025/02/23
塩崎ツトム
26
著者はソローキンの翻訳でブイブイいわせてる(笑)ロシア文学研究者。ロシア的なものとはなにか、ロシア人とは何者か、なぜロシアは父性を前面に出した独裁者を担ぎがちなのか。なぜロシア文学は胸を打つのか、理由を知りたかったけど、ますますわからなくなってしまった。2024/11/19
Tenouji
12
非常に面白かった。世界が資本主義で塗りつぶされようとしている、今、ロシアという大国も例外ではない。「怪物は常に後ろにいる」。恐らく、重要なことは、それぞれの国で、「怪物」が、どこに行こうとしているか、なのだろう。2026年は、この書と共に始まった気がする。2026/01/29




