恐竜時代が終わらない

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恐竜時代が終わらない

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  • サイズ 46判/ページ数 184p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863856257
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

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リアルにファンタジーが溶け出し、新たな世界へと導く山野辺太郎の真骨頂!


やわらかい言葉と適度なペーソスで、作者は奇想を真実に変える。「恐竜時代」とは、人を信じるための胸のくぼみに積み重ねられた、記憶の帯だ。私たちの心の地層の底にもそれは眠っていて、あなたに掘り起こされる日を静かに待っている。
――堀江敏幸



「恐竜時代の出来事のお話をぜひ聞かせていただきたい」。

ある日「世界オーラルヒストリー学会」から届いた一通の手紙には、こう記されていた。

少年時代に行方をくらました父が、かつてわたしに伝えた恐竜時代の記憶。語り継ぐ相手のいないまま中年となったわたしは、心のうちにしまい込んだ恐竜たちの物語――草食恐竜の男の子と肉食恐竜の男の子との間に芽生えた切ない感情の行方を、聴衆の前で語りはじめる。

食う者と食われる者、遺す者と遺される者のリレーのなかで繰り返される命の循環と記憶の伝承を描く長編小説。

表題作ほか、書き下ろし作品「最後のドッジボール」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

13
代々父親から語り継がれてきた恐竜の話をもはや語り継ぐ家族のいない主人公がある講演で語ると言う設定。肉食竜と草食竜の子供達の恋の行方がどうなるのかと思いきや、意外と簡単でちょっと肩透かし。話全体もなにか物足りない感じで私には合わなかった。2024/06/17

guncrazy25

1
★★★2024/07/04

Hironori Oda

1
いつか深い穴に落ちるまででハマり、待ちに待った新作。山野辺さんの本って、いつもカバーがいい感じ。 毎度のことながら、現実と非現実をうまく掛け合わせながら、心地よく進むお話し。思わず恐竜を調べてしまった。この話を聞いたオーラルヒストリー学会の反応も見たかったなー。2024/06/01

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