埃だらけのすももを売ればよい―ロシア銀の時代の女性詩人たち

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埃だらけのすももを売ればよい―ロシア銀の時代の女性詩人たち

  • 高柳 聡子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863856042
  • NDC分類 981
  • Cコード C0095

内容説明

詩集とはある世界観の具現であった。ロシア文学におとずれた興隆期「銀の時代」“1890~1920年代”。ペテルブルクの古書店で偶然見つけた詩集を手がかりに、100年前の忘れられた15人の女性詩人たちのことばを拾い上げる。

目次

1 遠い異国を見つめて(アデリーナ・アダーリス)
2 もっとも忘れられた詩人(マリア・モラフスカヤ)
3 戦争と詩を書くこと(アンナ・アフマートワ)
4 詩は私の祈りである(ジナイーダ・ギッピウス)
5 二つの魂を生きて(チェルビナ・デ・ガブリアック)
6 私の身体は私のもの(マリア・シカプスカヤ)
7 誰も見ぬ涙を詩にして(リュボーフィ・コプィローワ)
8 風そよぐ音にも世界は宿り(エレーナ・グロー)
9 「女の言語」を創出せよ(ナデージュダ・ブロムレイ)
10 昼の太陽と幸福と、そして夜の闇と(テフィ)
11 すべての詩は啓示となる(アデライーダ・ゲルツィク)
12 わが歌は私が死んでも朝焼けに響く(ガリーナ・ガーリナ)
13 テクストの彼岸にいる私(リジヤ・ジノヴィエワ=アンニバル)
14 ロシアのサッフォーと呼ばれて(ソフィア・パルノーク)
15 私は最期のときも詩人である(マリーナ・ツヴェターエワ)

著者等紹介

高柳聡子[タカヤナギサトコ]
1967年福岡県生まれ。ロシア文学者、翻訳者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。おもにロシア語圏の女性文学とフェミニズム史を研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

27
知っていたのはアフマートワとツヴェターエワだけだったが、15人の詩を一人一人読むのは、宝箱を一つづつ開けるのにも似て、高柳さんの達意の訳と詩人たちへの共感に満ちた水先案内のおかげで、20世紀初頭前後数十年の、経歴も作風もさまざまなのに、綺羅星のように多くの詩人を輩出した〈銀の時代〉という奇蹟の果実を堪能した。ロシア革命前後の、女性として生きることのとりわけ困難だったはずの時代に、毅然として力強く誇り高く、自らの身体性や性愛にまで分け入って、大胆に、ほとんど前衛的に表現する詩の数々に深い感銘を受けた。2024/05/24

チェアー

9
ロシア「銀の時代」の女性詩人たちは例外なく闘っていた。時代や男性や時には女性と。言葉は闘いのための大切な武器だった。ある者は豪胆に、ある者はやさしく、刃を突き立てた。そして多くの女性が斃れたのだ。 女性として生まれたというだけで生きることを制限された中で、彼女は異議を申し立てた。その結果が「埃のついたすももを売って日銭を稼ぐことであろうとも。 言葉を空に放り投げなければならなかったのだ。 2025/02/04

ねこねこ

4
著者の高柳聡子先生がこの女性詩人たちを1人ずつ取り上げる授業があったらすばらしいだろうな…と夢想してしまった。前知識がなく関係性の理解や解釈が及ばないところもあったけれど、ガリーナ・ガーリナの1907年の詩と、ツヴェターエワの1920年12月の詩は胸が震えて泣きながら読んだ。ガリーナの生誕から100年以上経って生まれたわたしの心の中で、たしかに熱い涙となって彼女はよみがえった。朝焼けと夕焼けの両方で命を終えたいと願う詩は、自らをすべてを燃やす不死鳥に喩えた詩と共鳴しているみたいだ。他の詩ももっと読みたい!2025/04/08

🍭

4
981(ロシア文学<詩)図書館本。書肆侃侃房2024年2月24日発行。ロシア文学19-20世紀の銀の時代の詩人たち15人をフィーチャーした解説書。20世紀の露文の邦訳は少ないのでどれを読んでも新鮮味がある。本書内で印象に残った詩人をメモしておくpp. 177-178で紹介されているマリア・グリンデリの詩、pp. 72-81で紹介されているマリア・シカプスカヤ、pp. 113-124で紹介されているナデージュダ・ロフヴィツカヤ(筆名:テフィ)である。底本では101人の詩集が紹介されているので惜しい。2025/03/03

くるり(なかむらくりこ)

3
19世紀末~20世紀初頭「銀の時代」をいろどった女性詩人15人の評論と作品紹介。政治的には大きな変化があったこの時期を生きる女性詩人たちの綴る言葉は、ささやかでありながらも力強く、ただただ美しい。当時のかの国で、女性として、そして性的マイノリティやフェミニストとして生きる難しさが、詩という美しい言葉の結晶となって今の時代にも輝きを届けてくれることには感謝も複雑な思いもある。けれどなによりは、その輝きを日本語で読めることの尊さよ。高柳聡子さんのまえがきとあとがきは、本編とともに深く心に刻まれる。2025/02/11

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