永遠よりも少し短い日常 - 歌集

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永遠よりも少し短い日常 - 歌集

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  • サイズ B6変判/ページ数 144p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863855373
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

出版社内容情報



荻原裕幸[オギハラヒロユキ]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきだるま

5
夢で淹れかけてゐたその珈琲の続きを淹れて春とつながる/FF外から失礼しますとゆふぐれの芙蓉がシャイな声で囁く2022/10/08

わいほす(noririn_papa)

3
前歌集「リリカル・アンドロイド」にすごく共感し、この歌人が大好きになり、本歌集は中身も見ずに即買い。なのに不思議と共感できる歌が少ない。それで前歌集を再読してみると、テーマもよく使われる言葉も雰囲気もそれほど変わらない。でも、本書の「永遠とか言つてた口をとりかへもせず菜の花のパスタを食べる」より前書「結婚をして何年だつたか咲いてゐる菜花のまざる菜花のパスタ」のほうが可愛らしくて断然好きだ。もしかすると、前作のリリカルな部分が少し冷めたレトリカルになっていて、それは著者があえて軸足を戻したからかもしれない。2022/09/23

yumicomachi

2
〈わたし〉を構成するもの、かつて〈わたし〉だったもの、これから〈わたし〉になるもの……などを表現した歌が面白い。〈秋のひざしが秋のわたしを分離して猫と眠りと寂しさになる〉〈わたしは私をきんもくせいは金木犀をはなれてあそぶ名城公園〉〈いまのいままでわたしの先端だつたのに切られて冬の灰皿に爪〉〈夏は秋へ急ぐわたしはわたしから外に向かつて自転車を漕ぐ〉等。また、殆どの歌に季節を示す語があり、俳句で季語として使われている語も取り入れられつつ、俳句とは異なる独特な抒情がかもされている。2022年8月発行の第七歌集。2023/02/17

おひだい

1
「雌雄とはかぎらないけど京の空をリリカルに冬雲が寄り添ふ」「遠い夏の朝のピアノを聴くやうに過ぎてゆくその船を見てゐた」「ボールペンが落ちても鞄をひらいてもすべての音が十月である」「蜩の声たつぷり沁みてゐるここに住む以前からここにある窓」「録画せよセブンイレブン着膨れて不審者のやうに飛びこむ俺を」2024/01/08

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