目次
1 であえたなら(レコードにくちづけ;ストレンジャー・イン・サイゼリヤ;他人の恋ばかり眺めた季節;フタアシケナシザル)
2 わかりあえたなら(タタタタッターン;ダイアローグ;最強のうさぎ;長歌 はじめて恋人ができたきみに贈る歌)
3 くらしあえたなら(ココア週間;春は季節じゃなくて気象;Donald & Daisy;チアーズ;大停電の夜に―2018.9.6;土鍋だな;死ななきゃだいたいハッピーエンド)
4 おもひだせたなら(犀と雪;指輪を買ふ日;一緒に住もうか;アルカナ愚恋抄;うまれて)
5 なにかみえたなら(賭けをしよっか;裏声;応募原稿;閉市式;弟の助手席;ススキノ0時;#ストロングゼロ短歌;扶養照会;本名は駿河学;Exit またであえたなら)
著者等紹介
山田航[ヤマダワタル]
1983年札幌生まれ。第一歌集『さよならバグ・チルドレン』(ふらんす堂)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ちえ
45
一度読んだら忘れられない印象的な題名に引かれて。◆今はもう空き家なんだなあの冬はイルミネーションにくるまれていたのに◆猫の頭蓋骨は小さい手に収まるくらいの量の春つかまえる◆手渡しは危ないからさテーブルに置くよ紅茶もこの感情も◆孤独死の部屋に整理がよくされた本棚がひとつ、残されていた◆海、海、海、海が見えるよ僕たちは海に奇跡の投げ売りを見た◆北海道新聞でもお見かけしていた作者は札幌生まれで在住。2022/12/11
だいだい(橙)
15
この歌集が最新巻、私には初読みの歌人。タロットカードをモチーフにした短歌の試みが面白かった。私もまねしてみようかな?最初の方はハッピーな恋愛の歌が並ぶが最後の方は不穏な感じがした。最初の歌集から順を追って読めばわかるのかも。穂村さんの影響はわかるが、山田さん独自の個性というか、とんがったものがよくわからない。刺さる人には刺さるのだろう。いい意味で優等生な感じがする作者の人柄を感じた。2023/09/03
yossy
12
第三歌集。初読みです。なんとも言えない魅力があります。チャーミングでキュートで、摩訶不思議な世界観。会話短歌が実に面白い。何首か後ほど。2023/10/16
おはぎ
12
なんとなく、新かな遣いのほうが山田さんの歌に合っていると気がするのは気のせいだろうか…。ただの好みの問題?「少子化で廃校が増え廃校がロケ地の青春映画も増えた」「普通ならサビに使えるメロディを惜しみなくAメロに使うよ」2023/03/15
natsumi
2
序盤は恋愛色強めであらまという気持ちになる世界観だけど、夜や悪天候の情景がリアルなのに対して、自然光のイメージには抽象的な怯えも感じられてそこが本質ぽくて良かった。黄泉比良坂46推せる。2023/04/23