韓国女性文学シリーズ<br> オビー

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韓国女性文学シリーズ
オビー

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  • サイズ 46判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863854338
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

内容説明

巨大な物流倉庫の職場で出会った、自分本位で他人と関わろうとしないオビーと、同調することばかりを考える自分との違いに心乱される「オビー」、チキン配達で出会った自殺願望のある男とのやりとりを滑稽に描いたデビュー作「チキン・ラン」、彼女にふられ、あてもなく訪れた公園で老人に誘われ始めたなわとびで、別れた彼女との気持ちを少しずつ整理する「なわとび」、スランプを抱えて筆が進まない語り手と、英語教室で出会った異国の人ワワとの心の触れ合いが行き着く先を描いた「ドア・オブ・ワワ」など、今を生きる不安定な若者たちの仕事や社会との関わりを描いた9編を収録。

著者等紹介

キムヘジン[キムヘジン]
金恵珍。1983年大邱生まれ。2012年、東亜日報の新春文芸に短編「チキン・ラン」が当選しデビュー。2013年『中央駅』が第5回中央長編文学賞を受賞、2016年、表題作「オビー」が「今年の問題小説」に選ばれる。2018年、『娘について』で第36回申東曄文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

28
彼等には、名前すらない。表題作のタイトルロールである女性はオビ―と呼ばれるが、これは職場で飼っている犬の名前だ。犬でさえ名前を呼ばれるのに、彼女を呼ぶ台詞はどこにもない。にも拘わらず職場の同僚たちはあれやこれやと聞きたがる。どうせ聞いたそばから忘れてゆくほどの関心しかないのに。そんなものだと思っているから端から彼女は同僚達と馴染もうとしない。するとますます孤立してゆく。主人公は彼女よりも世渡り上手を自認して同僚とも普通に会話しているが、だからといって優遇されるわけでもない。2020/12/28

かもめ通信

22
書評サイト本が好き!を通じて,とても読みたかった本をいただいた。デビュー後の4年間に発表された9つの短編を一冊にまとめたキム・ヘジン初の短編集。浮かび上がってくるのは、世の中のあれこれや、目の前のあの人この人、そしてまた自分自身の人生からも、目をそらしたいのにそらせずに、いらだちすら抱えている若者たち。時には世の中と真摯に向かい合いたいと考えるあなたにお薦めの1冊だ。2021/01/13

崩紫サロメ

16
『中央駅』で男女、特に女性ホームレスの極限状態を描いたキム・ヘジンの様々な時期の短編集。デビュー作「チキン・ラン」はチキン配達人として働く非正規労働者が、配達先で自殺を手伝ってくれたら50万ウォンやる、と言われ……。全体として雇用問題をシニカルに扱っている。「真夜中の山道」は「就職に有利になるよう」市民活動に参加している女子大生が撤去舞台の男たちに「こっちも仕事だから」と暴行を受ける。イデオロギーの対立ではなく、どちらも「雇用」を巡る問題であり、切り取り方が非常にシャープ。2021/04/11

だまし売りNo

7
現代韓国の若者達の仕事や社会との関わりを描いた短編小説集。 表題作「オビー」は巨大物流倉庫の職場で出会ったオビーという人物との関りを描く。オビーは自分本位で他人と関わろうとしない。職場からのオビーの評価は低い。オビーは仕事はできるが、チーフは「仕事ができればそれでいいってのか」と言う(15頁)。仕事の出来不出来よりも協調性を重視する前近代的な村社会の発想がある。この仕事は不安定雇用になるが、生き辛さや働き辛さは21世紀的な不安定雇用ではなく、集団主義が原因である。2021/01/01

🍣

5
読み始めから最後まで、そうそう、こういう作品をずっと読みたかったんだよなと思いながら読んでいた。現実に忠実、浮遊感を徹底的に削ぎ落とす。デビュー作『チキン・ラン』は少量のコミカルさを感じさせながらも、確実に現実を突き付けてくるところはさすが。諦念と日常を持ち合わせながら生きる『カンフー・ファイティング』の閉塞感がなんともいえない。表題作と『ドア・オブ・ワワ』、『なわとび』と『シャボン玉吹き』、『アウトフォーカス』と『広場近く』でなんとなくペアになる感じ。残念ながら表紙がダサすぎて余韻に浸れない。2020/12/15

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