韓国女性文学シリーズ<br> ホール

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韓国女性文学シリーズ
ホール

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  • サイズ 46判/ページ数 193p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863853430
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

内容説明

交通事故により、病院でめざめたオギを待っていたのは、混乱・絶望・諦め…。不安と恐怖の中で、オギはいやおうなく過去を一つひとつ検証していくことになる。それとともに事故へ至る軌跡が少しずつ読者に明かされていくのだが。わずかに残された希望の光が見えたとき、オギは―。アメリカの文学賞、シャーリイ・ジャクスン賞2017。韓国の小説家で初の長編部門受賞作。

著者等紹介

ピョンヘヨン[ピョンヘヨン]
片惠英。1972年ソウル生まれ。ソウル芸術大学文芸創作学科、漢陽大学国文科大学院卒。2000年『ソウル新聞』新春文芸で文壇デビュー。韓国日報文学賞、李孝石文学賞、今日の若い芸術家賞、東仁文学賞、李箱文学賞、現代文学賞を受賞。2017年シャーリイ・ジャクスン賞長編部門受賞。現在、明知大学文芸創作学科教授

カンバンファ[カンバンファ]
姜芳華。岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法経学部法律学科、韓国梨華女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作科博士課程修了。梨華女子大学通訳翻訳大学院、漢陽女子大学日本語通翻訳科、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー日本語科、ハンギョレ教育文化センター絵本翻訳講師。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mii22.

64
交通事故により妻が死に自身も言葉と体の自由を失ってしまった大学教授オギと最愛の娘を失った妻の母。他の身よりを持たない二人の生活が始まる。オギの回想から彼の人となりや妻との関係が明らかになるにつれ義母との間に生まれた亀裂が未来を暗示する不気味な暗闇となりじわじわと読み手にも押し寄せてくる。想像できる範囲の結末ではあるのに、恐怖にドキドキと心臓は早鐘をうつ。人の心に生まれる空洞「穴」は恐ろしい。やがてはすべてを呑み込んでしまう。だがちょっとした隙が「穴」をつくる。手遅れにならないうちに気づけばいいのだが..。2018/12/14

星落秋風五丈原

40
主人公が目覚める場面で始まる。とはいってもいきなり「ここはどこ、私は誰」状態の全方位カオスにはならない。彼には記憶があるので、少しずつ周辺が語られ始める。ならば読者はそれに沿って全容を掴めばいい。と、安心するなかれ。何せ本書はシャーリィ・ジャクソン賞受賞。。三人称語りの小説なので、語り手は嘘を言うことはできない。但し、都合の悪い事を言わないことはできる。2018/11/28

なる

37
韓国文学というのはほとんど読んだことがなかった。数年前にイ・ランが歌手として注目された時にその詩世界に触れるために少し読んだきりで、最近お近づきになった人から韓国文学として勧められたこの本。事故に遭い妻を亡くしたオギは自身も体を動かせなくなる重傷を負って自宅療養をしている。そこに妻の義母が介添をしに来てくれるのだが、妻の生前に残した手記を見つけた頃から事態は急展開を迎えて行く。ホールとは「穴」でもあり「一人」とも読み取れるらしく、作中では様々な解釈を取ることができる。素晴らしいサスペンス!2021/06/08

あじ

33
完全介護の身になったオギと、愛娘を亡くした義母。穏やかだった二人の関係が、ある日を境に徐々に変質を帯びていく。義母は知ってしまったのか、遺された“告発文”の存在を…。そして突如庭に出現する穴。二人が抱える空白の象徴となり、闇の濃度を深めながら面積を占めていく。オギは自らの身で穴を塞ぎにかかる。流れ込む妻の想いに咽び泣きながら。【シャーリイ・ジャクスン賞 長編部門受賞】2018/12/04

三柴ゆよし

25
200頁に満たない作品にもかかわらず、もうこれ以上読むのは耐えがたい……と思わせる厭小説の傑作だった。シチュエーションはそのままキングの『ミザリー』だが、主人公を襲う事態は決して不条理なものではなく、つまるところ、彼の過去の行状によってもたらされた結果であって、その意味でやはりピョン・ヘヨンは韓国のオコナーではないかと思う。ただ唯一、宗教的な赦しが欠如しているところがオコナーとは大きく異なる。ゆえに小説の結構としてはわかりやすいが、絶望感はもっとずっと深い。これはそのうち読書会でやりたい小説かも。2020/02/23

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