内容説明
言葉と文化の焦土から立ち上がった戦後短歌。「日本」とは何か、「私」とは誰か。この問いはまだ受け取られていない。戦後短歌には未来を見出すための鍵がある。
目次
1 出発について(七十年の孤独―第二芸術論の今;文脈と批評の力 ほか)
2 源について(郷愁と記憶を超えて―「国民の精神的な共有財産」論を考える;「黒峠」としての故郷―創られる「日本」と「故郷」 ほか)
3 今について(むしろ「語られぬ文語」の問題として;文語と口語―時間の文体・無時間の文体 ほか)
4 未来について(言葉の「全電源喪失」の後を;あえて「時間」について ほか)
著者等紹介
川野里子[カワノサトコ]
1959年5月大分県生。千葉大学大学院文学研究科修士課程修了。歌集に『太陽の壷』(第13回河野愛子賞)、『王者の道』(第15回若山牧水賞)など。評論集に『幻想の重量―葛原妙子の戦後短歌』(第6回葛原妙子賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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